<登場人物>
(攻)シュルツ・ホールトン…サーレント帝国騎士。皇子の護衛。侯爵家長男。26歳。(受)リドリー・ファビエル…アンティブル王国宰相。帝国の皇子と身体が入れ替わっている。21歳。
<あらすじ>
地方で災害が発生し、皇帝命令で救援物資を届けに行くことになったリドリー。立太子の儀を控える中での命令に、リドリーは皇帝の罠の可能性を感じ取ります。<感想>
シリーズ4作目はリドリーがさらにパワーアップしておいででした。新刊が出るたびに「今回が一番面白い!」を更新してくれるシリーズ、今回も一番面白かったです。立太子の儀を目前に控え、リドリーは婚約者選びや被災した地方への援助などなど大忙し。しかも皇帝に目を付けられてしまったため、何をするにも暗殺の危険が付きまとう状況です。味方が増えているのはわかりますが、その分皇帝の脅威も大きくなっているような。なりふり構わなくなってきた皇帝の罠をどう突破していくのか、リドリーの活躍からますます目が離せなくなってきました。
そして快進撃を続けるリドリーの隣で、これまでよりもさらにかわいそうな事態に見舞われているシュルツ。命懸けでリドリーを守った時はあんなにかっこよかったのに、普段は奴隷としての感情にすっかり毒されていらっしゃる……。シュルツの不穏さが少しずつ増幅されている感じで、だんだん不気味になってきました。
皇子の婚約者や奴隷問題、シュルツの処遇についてはそろそろ本格的に嵐が巻き起こりそうな雰囲気です。心強い味方が多くなってきた一方で、ほぼ最初からリドリーを守ってきたシュルツが今となっては一番近い爆弾のような存在になっているのが切なくも面白い。リドリーに関してだけは自制が効かなくなるシュルツは見ていて楽しいくらいで、むしろ萌が募っていくので正直もうちょっと見ていたいです。
<オススメ>
・シリーズ4冊目。・護衛騎士×皇子(中身は敵国の宰相)。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)ブックライブ/
Renta!/
コミックシーモア/
ebookjapan/
BOOK☆WALKER
・シリーズ
無能な皇子と呼ばれてますが中身は敵国の宰相です 夜光花(著)/サマミヤアカザ(イラスト) 【小説感想】
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