きつねに嫁入り―眷愛隷属― 夜光花(著)/笠井あゆみ(イラスト) 【小説感想】

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<登場人物>

 (攻)弐式有生(にしき ゆうせい)…討魔師。本家の次男。眷属は白狐。22歳。

 (受)山科慶次(やましな けいじ)…半人前の討魔師。眷属は子狸。


<あらすじ>

 眷属として子狸を身体に宿している慶次はまだ半人前の討魔師。無事高校を卒業し討魔師としての仕事を始めますが、巫女様の意向で有生と組むことに。
 変わらず慶次の身体を求めてくる有生に困惑しつつも、初仕事に挑んだ慶次。しかしそこで慶次が勝手に動いたことで、有生を怒らせてしまいます。


<感想>

 『眷愛隷属―白狐と狢―』に続くシリーズ2作目です。慶次が高校を卒業し、討魔師としての初仕事に挑みます。

 慶次と有生の気持ちがお互いに向いていることは傍から見ている分には非常にわかりやすく、ニヤニヤしてしまいます。当の本人達は、相手が自分のことを好きに違いないと考えているのに、自身の気持ちについてはとことん鈍い御様子。喧嘩しているつもりなのに周囲からはイチャイチャに見えているって微笑ましいです。

 恋愛面では少し甘さが混じることもあるかな、といった具合で、若干慶次の方が自覚までに近いところにいそうだけれどやっぱりふたりとも認めない、という距離感は変わらず。このもうちょっとで完全にくっつきそうなのに最後の気持ちだけは断固拒否している感じがいいところだと思うので、いっそこのままでもいいような気がしてきました。生暖かく見守る人たちが増えていけばいいと思います。

 今回の個人的な見所は子狸の覚醒でした。あんなにかわいかった子狸……逞しくなったお姿が笠井あゆみ先生のイラストでも見られます。そしてこれはこれでかわいいです。お腹にダイブさせてほしい……。

 今巻での事件といいますか、慶次の初仕事は一応解決するんですが、後半で癖のあるキャラクターが登場してきました。瑞人……ただ者ではなさそうな雰囲気がぷんぷんしていて、今後波乱を巻き起こしてきそうな予感がします。

 ふたりの距離は本当に少しずつ縮まっていて、かといって肌色シーンが薄いわけでもなく、身体の関係の方はしっかり深めながらどうにか協力して仕事をこなしていく様子は前作に引き続きとてもおもしろかったです。続編も楽しみにしています。


<オススメ要素>

・恋愛下手同士の初お仕事。
・子狸覚醒。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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