夜の帳が上がらない　/ばせう　【漫画感想】

ばせう

2024.11.02

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夜の帳が上がらない

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ばせう KADOKAWA 2024年01月15日頃

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＜登場人物＞

（攻）（受）桐島柊（きりしま　しゅう）…会社員。エリート。情熱的。

（攻）（受）緒方京介（おがた　きょうすけ）…会社員。優しい。

＜あらすじ＞

　付き合い始めて１０年、同棲を始めて１カ月になる柊と京介。それぞれ幸せを感じていましたが、前にも増して仕事が絶好調の柊に対し、京介は体調が悪く周囲に心配されています。

＜感想＞

『愛想が尽きない』続編です。同棲後のふたりを見せていただけるなんて楽しみしかありません。ありがたいことです。

　付き合って１０年にして初同棲、柊と京介はさぞ甘い暮らしを送っていらっしゃるのかと思いきや。気持ちの上では幸せいっぱいのはずなのに、体力差が日常生活に影響を及ぼしてくるなんともBLな新婚（？）生活。その問題への向き合い方にこのふたりらしさがすごく出ていて、随所に萌が詰まっていました。

　何があろうと相手を想う気持ちには一切のブレがない柊と京介。京介を大事にするためにその気持ちの表し方が変化した柊に対し、距離を感じてしまう京介がかわいいです。どちらも互いを幸せにするために一生懸命なんですよね。前作はそれぞれの愛にまっしぐらな印象でしたが、今回はふたりの愛情が深くなっていくのを感じます

　あとは京介の友人たちがすごくいいキャラで。柊を食虫植物に例えるセンスに爆笑でした。そう、京介は喜んで喰われにいっている……秀逸な例えに激しく頷きました。きっと柊は柊で大切な獲物（京介）を喰い尽くしてしまわないよう、必死に成長しているのではないでしょうか。

　描き下ろしを見て思ったのが、京介ってものすごく幅広いお方だったり……？　柊が考えているようにいじめられたいというかM寄りになってきているのかな、とも思ったのですが、そうでなくとも京介はとても楽しそう。相手が柊なら何でもいけちゃうとかでしょうか。SMも裏表みたいに切り替えられるとしたら、リバなふたりにぴったりだなと思います。