独身寮の雄たち~孕ませ~ 西野花(著)/國沢智(イラスト) 【小説感想】

記事内に広告が含まれています。


<登場人物>

 (攻)佐久間和嗣(さくま かずつぐ)…アルファ。人事部部長。美丈夫。33歳。

 (攻)永野隆史(ながの たかし)…アルファ。営業部課長。パリピ。30歳。

 (攻)志村隼人(しむら はやと)…アルファ。営業部の新入社員。人懐っこい。23歳。

 (受)千坂映史(ちざか あきふみ)…アルファ→オメガに転性。人事部。眼鏡。


<あらすじ>

 国内でも指折りの一流企業で働くアルファの映史は、人事部として会社の独身寮の責任者をしていいます。寮ではオメガの社員がアルファの社員達に肉体を提供するというレクリエーションがあり、選ばれたオメガにそれを了承させることも映史の仕事です。
 オメガへ敵愾心を持っている映史は淡々と業務をこなしてきましたが、ある時突然、アルファだったはずの身体がオメガに転性していることが判明します。


<感想>

 オメガバースです。しかもアルファが3人、受となるオメガの映史も元はアルファだったというアレンジのきいた設定でした。さらに舞台となるのがアルファだらけの独身寮、とくれば当然(?)社員達によるモブ姦もあります。

 物語冒頭で映史はまだアルファのため、あらすじを見ずに読み始めてしまった私は最初攻視点なのかと思いました。その時点で映史はオメガに対して敵愾心を持っており、オメガの社員には冷たい態度をとったりしています。過去に付き合っていたアルファをオメガにとられてしまったことがあるせいで、映史は周囲にも「オメガ嫌い」として知られているようです。自分を押し殺して無理している系の高飛車眼鏡ですね。

 そんな映史を襲ったのが、突然の転性。アルファからオメガへと性別が変わってしまいます。オメガを嫌っていた映史でしたが、今まで自分がしてきたことだからと、寮のレクリエーションにも潔く参加します。

 本命攻となるのは映史がアルファだったころから親交のあった佐久間、永野、志村の3人のアルファで、基本は4Pです。寮での場合はそこに他の社員がワラワラいたり。志村×映史、(佐久間+永野)×映史、もありました。モブ社員さん達はおそらく日頃から訓練しているのでしょう、徹底的に映史を可愛がり潮吹きまで見せてくれました。

 プレイについてはそこまで特殊なものはないかな、という印象です。登場するのは玩具と前を拘束するベルトくらいなので、誰も霞まない複数プレイを集中して楽しめました。あ、でも西野先生の眼鏡受って珍しいなと思っていたら、なんと先生史上初だったんですね。そう簡単には外れない眼鏡……さすがわかっていらっしゃいます。

 映史の突然の転性については実は理由があり、そちらについては終盤で明かされます。さらにオメガバースでの複数もので番はどうするのかという問題も、映史がレアケースであることできれいに解決していました。

 これまで嫌っていた立場にある日急に落とされた映史が、一変した周囲の態度に戸惑い、屈辱を味わい、自身の行いを反省して本命との幸せに前向きになっていく姿、濃厚な絡みを通して非常に楽しく読めました。


<オススメ要素>

・4Pオメガバース。
・アルファがオメガに転性。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

BookLive!/
ひかりTVブック/
コミックシーモア/
eBookJapan/
BOOK☆WALKER


・SS、漫画収録(感想記事はこちらです


にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説読書感想へ


コメント

タイトルとURLをコピーしました