淫獄~虜の双恋華~ 西野花(著)/雪路凹子(イラスト) 【小説感想】
記事内に広告が含まれています。
<登場人物>
(攻)鷹取敦(たかとり あつし)…鷹取家の次期当主。双子の厄を落とすための特殊な身体を持つ。双子より11歳年上。
(受)白神乙夜(しらかみ おとよ)…双子の兄。おとなしくて内向的。
(受)白神燈里(しらかみ あかり)…双子の弟。好奇心旺盛。少し気が強い。
<あらすじ>
戦後日本が急速に発展を遂げていた時代、都市から遠く離れた神流村には昔ながらの因習が色濃く残っていました。その神流村に双子として生まれた乙夜と燈里は、10歳の頃に死装束の双子が川に流される光景を目にします。
その数年後、双子は揃って都会の高校に進学する予定でしたが、中学校の卒業式の後、燈里が姿を消してしまいます。
<感想>
西野先生の御本の中でもキワモノ枠といわれるこちら。夢中になりつつも全体的にさらっと読み進められたんですが、後になって振り返ってみるとキワモノ要素が随所に散りばめられている衝撃作でした。私はなぜ普通に受け入れながら読めたんだろうと不思議な気持ちです。
時は世界的大戦が終結した頃、都心の発展から取り残されたかのような田舎の村が舞台です。そこでは双子は不吉と言われていて、贄として山に捧げなければならないようです。
双子は一緒に村を出て都会の高校に行く予定でいたものの、中学の卒業式の後に燈里がいなくなってしまいます。そのため乙夜はひとりで進学、3年後に村に戻ってきます。
帰ってきた乙夜が目にしたのは、燈里が村の男達にモブ姦されている様子でした。これは不吉な双子が神様を満足させ、村に平穏をもたらすための集まりなんだとか。本来ならふたりでこなすもののようですが、とある理由から燈里は自らその役目を引き受け、3年の間ひとりきりで請け負ってきました。
しかも村で権勢をふるっている鷹取家には、ときどき対双子仕様の特殊な身体の人間が生まれます。それが攻の敦で、彼はなんとアレを二本お持ちなのです。双子の受に攻1人……うん、これなら双子も大満足ですね。
モブたちによるバリエーション豊富な拘束に○道責め、それから百合プレイなど多様な絡みが満載で、合い間に3人の関係性についても言及されます。それぞれの敦への感情だけでなく双子同士の執着も浮き彫りになっていて、最終的には敦に「二人が羨ましいと思っていた」とまで言わせます。
ラストについては双子もろとも闇堕ち、な雰囲気が漂いますが、先生があとがきでちょっとだけヒントをくださっているので後味は悪くなかったです(でも苦手な人もいるかも)。
<オススメ要素>
・田舎の村でキワモノ3P(モブ姦多め)。
・二本の攻×双子受。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
BookLive!【イラスト入り】/
ひかりTVブック【イラスト入り】/
コミックシーモア【イラスト入り】/
eBookJapan【イラスト入り】/
BOOK☆WALKER【イラスト入り】
コメント