青くて苦い /芽玖いろは 【漫画感想】
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<登場人物>
(攻)玉造明樹(たまつくり あき)…タマ。ホスト。No.5。
(受)森ノ宮蓮(もりのみや れん)…ミヤ。ホスト。No.2。
天王寺邑(てんのうじ ゆう)…オーナー。元No.1ホスト。
<あらすじ>
ホストのミヤは同じ店のホスト・タマに片想い中。
女を抱くと男に抱かれたくなるよう仕込まれた過去のあるミヤ。行きずりの相手と一夜を共にした姿を見られたミヤは、タマに事情を説明します。するとタマは自分が相手になると提案し、ふたりは身体だけの関係に発展します。
<感想>
『赤くて甘い』ではすでに同棲中の恋人同士として登場していたミヤとタマ。こちらはふたりのなれそめにあたる過去のお話なので、『赤くて甘い』を読んでいなくても大丈夫そうな印象です。最後の最後でチラリと有朋くんが見られました。
タイトル通り青くて苦かったです……。前作のラブラブなイメージが強かっただけに、ふたりにこんなに大変な過去があったとはびっくりしました。けれどだからこそ絆が強い、といわれれば納得の展開です。タマの明るさに途中何度も救われました。
ミヤを厄介な体に仕込んだ張本人らしいオーナーの邑さん。一見ひどい人のようですが、ミヤの面倒も見てくれたし、実は本命もいる様子だとわかればどうにも憎めない人でした。
ホストという職業柄、ミヤは行きずりの相手だったりお客さんと枕したりなシーンがあるんですが、気持ちはいつでもはっきりタマへと向いていてブレません。そこが切なさを煽ってきたりするものの、気持ちがブレない人は大好きです。
そして最後の描き下ろしを見て思ったのが、そういえばピアスをつけるシーンは何度か見たことがあったんですが、外す描写というのはたぶん初めて目にしました。自分がつけたものじゃないから、といって嫉妬から相手のピアスを外すってすごくよかったです。新しい扉が開きました。
カバー下あとがきまんがも楽しかったです。邑×蓮の「パワハラカップル」という言い方がとてもしっくりきました。オーナーの本命のことがとても気になります。
<オススメ要素>
・『赤くて甘い』スピンオフ。
<関連作品>
・シリーズ
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