ウルフハウンド /芽玖いろは 【漫画感想】

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<登場人物>

 (攻)桜島弥勒(さくらじま みろく)…黒服バイト。大学生。

 (受)天王寺邑(てんのうじ ゆう)…No.1ホスト。28歳。


<あらすじ>

 歌舞伎町No.1ホストの邑は、忠犬のように従順な黒服・弥勒がお気に入り。しかし邑が寝坊した日、家に迎えにきた弥勒に首を触られるのが嫌なことを知られます。弱みを知られたのを誤魔化すため、弥勒にキスを仕掛けた邑。すると弥勒の目に欲望が灯ります。


<感想>

 『赤くて甘い』、『青くて苦い』に続く「ホストシリーズ」3冊目でした。過去にミヤの面倒をみていたクラブボルゾイのオーナー・邑さんの現役ホスト時代のお話です。

『青くて苦い』の時からなんだか難しそうな印象だった邑さん。そんな邑さんの過去や色々凄すぎる現役時代のお話が丁寧に描かれていて、お金と執着と愛のようなものが渦巻いていました。男も女もみんな邑さんに惚れてしまうんですよね。人生の岐路に立たされた時、こんな人に手を取れられたら誰だって付いていってしまいそうです。弥勒や蓮のように。

 それにしてもヒナさんがこんなに怖いコだったとは驚きました。蓮への同情が募ります。前作ではどちらかというとユリさんの方が怖そうな感じだったんですが、見事にイメージがひっくり返りました。ユリさんは邑さん引退後も綺麗な遊びを続けていらっしゃったということですよね。すごい、いい女。

 基本は殺伐とした空気の中、弥勒と蓮が鉢合わせた時に必ず喧嘩しているのがかわいくて癒されました。この二人の関係性がわかってから冒頭を読み直してみると、ミヤの「すげぇ嫌いな奴」発言にニコニコしてしまいます。それから、邑さんと弥勒をおそらく一番近くで見てきたミヤの思う「邑さんの本命」にかなりの説得力がありました。本人たちからはっきりした名言がなくても、第三者から本命に見えているってすごく萌えます。

 カバー下にはあとがきまんが①と②が収録されていました。作中の裏話がぎゅっと詰まっていてほっこりできます。


<オススメ>

・忠犬黒服×No.1ホスト。
・シリーズ3冊目。


<関連作品>

・電子書籍(※お試し読みができます。)

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・シリーズ
(感想記事はこちらです


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