捨てないでマイヒーロー /ひもだQ 【漫画感想】
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<登場人物>
(攻)華咲あずさ(はなさき あずさ)…Ω。大学生。中学校でいじめられていた。
(受)阿久川楓(あくがわ かえで)…α。大学生。
<あらすじ>
αの楓は、親友の忠告も聞かず、今日も遊び相手の女の子をお持ち帰りしようとしています。そこへいきなり現れ、告白してきたあずさ。あずさは中学の頃にいじめられていたのを楓に助けられ、それからずっと楓のことが好きだったといいます。
あずさを利用し、飽きたら捨てるつもりで付き合うことにした楓でしたが、あずさとの生活は快適そのもので……。
<感想>
Ωが攻とは珍しい、と思って手に取りました。なぜに攻?と思っていましたが、なるほど、楓を繋ぎとめるためだったんですね。Ω攻ならではの描写も見られ、設定がとても生かされていると感じました。
帯ではあずさはクレイジーサイコΩと紹介されていましたが、私はあまりサイコみは感じなかったかな、と思います。クレイジーだしものすごく楓のことが好きなんだろうな、というのはひしひしと伝わりました。
全体としては、あずさの執着心より、楓の甘さと優しさのほうが際立って見えるような。それをあずさがどこまでわかってつけこんだのかは、ちょっと計れませんでした。もし全部計算ずくだったんだとしたら、やっぱりクレイジーサイコΩなのかも……?。
それからオメガバース作品なだけあって、肌色シーンが濃厚です。あずさのねちっこさが存分に発揮されています。擬音(?)が個性的、というかバリエーションが豊富で、細部まで目を凝らしてしまいました。部屋の壁になった気分です。
最後に、作品の内容とは離れてしまうんですが、紙本のカバーがちょっと変わった加工で面白いです。表紙の曇りガラス(?)を手で拭った感じが質感としてわかるようになっています。裏表紙も同様で、キャラクター部分を触るとちょっと立体的になっています。つるつるとさらさらが楽しくて、指紋を付けたくないのについ触ってしまいます。
<関連作品>
・シリーズ
(感想記事はこちらです)
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