発情けもの日和 /イクヤス 【漫画感想】

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 BL情報サイトちるちるさんのトップページで2014~2015年に連載されていたあの猫さん達のお話です。主に2組の猫さんのお話が収録されています。


『発情けだま日和』

<登場人物>

 (攻)クロ…よその町からやってきためずらしい品種の野良猫。体が大きい。

 (受)アオ…三丁目のウブな飼い猫。

 ブルー…アオの弟。飼い猫。


<あらすじ>

 とある町の三丁目には、多くの雄猫が暮らしています。
 人気者の飼い猫・アオは、よそからやってきたのに体が大きいというだけでボス認定されているクロが気に入りません。ところが、アオが初めての発情期に戸惑っているところにクロが現れて……。


<感想>

 イクヤス先生の描かれるガッチリ体型に猫耳猫しっぽ、これがとてもよく合っているんです。大きめの猫耳に、長くてみんなの個性が表れているしっぽが毛先までふさふさしていて触りたくなります。

 普段はみんな服を着ているので、イクヤス先生フィルターのかかった私は最初クロが受かと思ってしまいました。ですが本来の受、アオも脱いだらすごい子でした。



『発情けだま日和~ボスねこ物語~』(表題作)

<登場人物>

 (攻)トラ次(とらじ)…陸王に育てられた野良猫。

 (受)陸王(りくおう)…三丁目のボス猫。体は小さい。


<あらすじ>

 クロが三丁目に現れる少し前の話。
 小さい体ながら三丁目のボスをつとめてきた陸王。しかし長年の苦労でボロボロです。育ててくれた陸王が自分のせいで怪我をしたと思っているトラ次は、ボスの座をかけて陸王に決闘を申し込みます。


<感想>

 三丁目の猫達を守るために奔走する陸王がかっこいいです。彼が受というのがまた良いです。男前。

 ちらりと出てくるネズミさんたちや犬さんも、なんだかキャラが濃そうでおもしろかったです。今どきネズミは追いかけないとか、犬に土下座して頼み事をしたりという猫との現代的な関係性に笑ってしまいました。

 野良だった子猫たちが飼い猫になってしまっても、ちょっと寂しそうにしながらもほっとしている陸王にこちらも救われる思いでした。あまり感傷的にならずに読めて楽しかったです。


 このコミックスでのカップルは2組でしたが、他の猫さんたちのことも気になります。特にタマ。ブルーの将来も楽しみです。



※紙本の帯に全サ情報がありました。

<全員サービス>
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<関連作品>

『発情けもの日和』ペーパー





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