嫌いでいさせて /ひじき 【漫画感想】

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<登場人物>

 (攻)土屋葉月(つちや はづき)…アルファ。高校生。17歳。

 (受)古賀雫斗(こが なおと)…オメガ。シングルマザー。21歳。


 古賀しずく(こが しずく)…雫斗の娘。しっかり者。5歳。


<あらすじ>

 学生のころにアルファに襲われ、一人で娘を産み育てているオメガの雫斗。世間から偏見の目にさらされながらも、一人娘のしずくと支えあって生きてきました。
 雫斗は母親の勧めで婚活パーティに参加しますが、スタッフとしてその場にいた葉月に「運命の番だ」と突然迫られ、思わず逃げ出してしまいます。


<感想>

 雫斗は珍しい男のオメガで、アルファに襲われてしまったせいで若くしてしずくを産みシングルマザーとして暮らしています。この愛娘のしずく、ママのために朝から目玉焼きとウィンナーをやいて起こしにきてくれるという驚異の5歳児です。かわいい。天使。

 子持ちのオメガが親子二人きりで生きていくことは難しく、雫斗が母親の命令で参加した婚活パーティ。そこでスタッフをしていた葉月に「運命の番」宣言されますが、過去の出来事からアルファのことが嫌いになっていた雫斗は逃げ出してしまいます。

 その後高校の用務員の仕事が決まった雫斗は、学校で葉月に再会。おもしろいくらいまっすぐに迫ってくる葉月と、逃げ回る雫斗。最初はコミカルな追いかけっこに見えていたのが、いざ雫斗が窮地に陥ると自分を傷つけてでも守ろうとした葉月の鬼気迫る表情のすごいこと……葉月の親友の京介が泣き叫びそうになったというのも納得の大迫力でした。

 雫斗にアピールしながらも必死に相手を尊重しようとする葉月は、アルファの中でも特別よくできた人なのが伝わってきます。しずくとも仲良くなろうとする姿は微笑ましかったです。

 最後の描き下ろしもなんだかいいお話でした。過去と現在で、産婦人科の事務のお姉さんの表情が微妙に変化しているところで、今雫斗は本当に幸せなんだろうなと感じられる素敵な対比でした。さらにカバー下でも葉月のママさんや明るい後日談が紹介されていてほのぼのしました。


<オススメ要素>

・スパダリ予備軍高校生アルファ×シングルマザーオメガ。
・苦労人のオメガが親子で幸せになるお話。


<関連作品>

・電子書籍

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・CD



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