<登場人物>
(攻)高東(たかとう)…大学生。料理上手のイケメン。
(受)坂口(さかぐち)…大学生。平凡で流されやすい。高東は友だち。
中西…高東と坂口の大学の友人。美形のギリシャ顔を眼鏡で隠している。
竹朗…中西の弟。兄に眼鏡をプレゼントした人。
違和感…坂口の違和感。ムキムキ。
<あらすじ>
坂口と高東は同じ大学に通う学生です。受験の時に同じバスに乗っていたのがきっかけで会話をし、現在はルームシェア中。それが一緒にAVを見てから身体の関係が始まり、やっていることはまるで恋人同士のよう。それでも高東は友だちだと思っている坂口には、違和感がつきまとっています。
<感想>
発売当時は予約するのを忘れてしまっていて、何件かの本屋さんを巡って(ネットですが)ようやく4件目くらいで在庫を発見、なんとか初版を手に入れることができました。ネット掲載や電子の同人誌ですでに大人気の作家さんだったというのを実感しました。
はじめから独特のシュールなギャグのオンパレードで、どうしようこれ笑っていいのかな……?という困惑のほうが大きかったのですが、まるで実体化したかのような坂口の違和感さんの登場で噴き出してしまいました。そこからはもうずっと笑いっぱなしでした。
ミステリアスな中西兄弟やCBN(超絶美形の仲居さん)など個性的なキャラクターに振り回されつつ、彼らとの関わりをきっかけにして心の距離を縮めていく坂口と高東。高東が坂口に惹かれるようになったわけもしっかり描かれていて、ギャグの中にもはっとさせられる瞬間がいくつもあります。
最後になって坂口が自分達の関係を認めるまでの流れが大変素敵でした。ここで笑い泣きとは違う涙が出そうになります。重い実先生を追いかけよう、とこの時心に決めました。
ギャグといいキャラクターの心情といい、どうしてこんなに素敵な表現を思いつくのだろうと何度も唸ってしまいました。はまる方は本当にどっぷりはまる作品じゃないでしょうか。
絵やコマ割り、ストーリーにギャグまで全方位において独特な作品だと思うので、地雷のある方は電子版などでお試し読みをしてからの購入をオススメします。
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