魔女の血族 運命の蜜月 西野花(著)/笠井あゆみ(イラスト) 【小説感想】
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<登場人物>
(攻)浅葱祥平(あさぎ しょうへい)…大学准教授。魔女研究の第一人者。
(受)宇市司(ういち つかさ)…大学生。英文科。原始の魔女の血筋により瞳が蒼色。
<あらすじ>
恋人で魔女研究の第一人者・浅葱の指導のもと、司は魔女としての自分の能力をコントロールできるようになろうと修練を重ねます。浅葱により過ぎるほどの快楽を与えられる司は、戸惑いは消えないものの、どうにかして浅葱の期待に応えたいと決意。そんなとき、教会組織から司と同じような魔女が近くにいるらしいと知らされます。
<感想>
『魔女の血族 オリジナルウィッチ』に続くシリーズ2作目です。魔女の能力と向き合うと決めた司と、指導者兼恋人となった浅葱先生との甘エロ修行のお話でした。
魔女の修行とは、快楽や欲望を解放し飼いならせるようになることらしく、浅葱先生の自宅や研究室、別荘から海外のホテルまで、ありとあらゆる方法で快楽に堕とされた司は戸惑いつつも立派に成長を遂げます。前作では危なっかしい行動の多かった司ですが、今回は自ら解決に乗り出しつつも、向こう見ずな真似は慎むようになっていました。よかった……。
かといって司はずっとおとなしかったわけではなく。少し危険な単独行動があり、そのお仕置きとして三角木馬(改)の登場です。浅葱先生ご自身によって改良された木馬の活躍は今回も凄まじかったです。笠井あゆみ先生のカラー口絵もこちらのシーンで、もう「とにかくすごい」以外の言葉が見つかりません。
新たに登場した雪春とジェイクの関係もとても気になるものでした。このふたりの目的が復讐だったのが、魔女の記憶があるわけだしなんとなくそうだろうなと思える分、同じ道に進まなかった司の魅力が際立っているように感じました。育ちの違いはあれど、復讐の思いにとらわれなかった司の健気なところはさすが原始の魔女です。
かわいい魔女を手に入れて好き放題しているようで、実は全ては司次第だと考えているのをたまーににじませてくる浅葱先生がなかなかに変態的で萌えました。ここまで溺愛している攻に振り回される司と、本当にお似合いのふたりです。
<オススメ要素>
・シリーズ2作目。
・魔女研究の第一人者×魔女の血族。
<関連作品>
・シリーズ
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