社長に就任したら秘書課に調教されました 西野花(著)/うめ(イラスト) 【小説感想】

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<登場人物>

 (攻)武内雅久(たけうち がく)…社長付秘書。秘書課課長。36歳。

 (攻)マティス洋佑(マティス ようすけ)…社長付秘書。日米ハーフの帰国子女。32歳。

 (攻)後藤尚士(ごとう ひさし)…社長付秘書。空手経験有り。29歳。

 (受)藍川理月(あいかわ りつき)…菓子メーカー社長。27歳。


<あらすじ>

 若くして菓子メーカーの社長に就任した理月には、3人の年上の秘書が付きます。根を詰めすぎる理月のストレスを解放させるため、秘書たちは3人で快楽を与えようと理月に迫ります。


<感想>

 わかりやすいタイトルに沿った内容と、それを超えるびっくりな展開もあって楽しかったです。若社長に襲い掛かる3人の年上秘書たち……調教とはあるものの怖かったり痛かったりはなく、エロ甘を堪能できました。

 新鮮に感じたのは、個性的な攻が3人もそろっている中で、理月にとっては気持ちの上で武内が一歩抜きん出ていたことでした。一人だけもとから面識があり、しかもはっきりと理月に対して好意があった様子の武内。そうなってくると攻同士が揉めそうなものですが、そこは武内の性癖がいい仕事をしてくれました。武内が自分以外の男が理月を抱くことについてぽろっと本音を零すシーンがあるのですが、彼の中の歪んだ愛を本当にわかりやすく言葉にしてくれていて、ここはすごく刺さりました。

 会社内での絡みも、西野先生の作品だと不思議と「見つかっちゃうのでは?」という不安なく読めて楽しいです。あとがきでも触れられていましたが、「不可侵のBL空間」な雰囲気がしっかり伝わってくるからかもしれません。

 終盤での理月の父親(実際は腹違いの兄弟)・祐源を巻き込んでの一幕には驚きました。こちらのお父様、何かしらの行動は起こしてきそうな予感はあったのですが……もしかして祐源様は実は武内をも凌ぐ何かを持ち合わせているのでは?と考えると妄想がはかどります。

 うめ先生のイラストもお話にぴったりでした。特に理月の、「硬質」なのに「誘惑の色を感じさせる」描写がまさにそのものといった感じで、見入ってしまいました。


<オススメ要素>

・3人の年上秘書×若社長。


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<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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・SS収録
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