シャングリラの鳥 Ⅱ /座裏屋蘭丸 【漫画感想】
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<登場人物>
アポロ…試情夫として雇われたノンケ。34歳。
(受)フィー…シャングリラの男娼。アポロの教育係。26歳。
<あらすじ>
フィーの周囲に遠くから勝手に写真を撮る不審者がうろつくようになり、ストレスのたまったフィーはアポロの部屋に忍び込み隣で寝るようになります。フィーの好きにさせていたアポロですが、フィーの抱える過去が気になり……。
<感想>
2巻になってフィーとアポロ、それぞれの抱えているものが明らかになってきました。1巻ではフィーの方がアポロをよく観察している印象だったのが、今回はアポロもフィーのことを気にかけるようになっていてふたりの距離が確実に近くなっているのを感じます。
それにしても重かったフィーの過去……そこから救ってくれたオーナーへの感謝と、失いたくないという思いには納得でした。ただ本土の方ではシャングリラにとって良くない動きもあるようで、それがフィーの居場所を奪う結果にならないよう祈るばかりです(あのオーナーがいればきっと大丈夫だとは思いますが)。
フィーとアポロがシリアスルートな分、シャングリラのオーナーやお客さんに萌を多く提供していただき楽しませてもらえました。きっといろいろあったのだろうとは思うのですが、やはり常に羨ましい光景の中にいるオーナー。それから確実にネコへの道まっしぐらに見えるダニー、彼の行く末も気になっています。
描き下ろしは「Day time 4」で、ムーディーな夕食をとるフィーとアポロの休日のお話でした。本編のふたりが緊迫していたので、こちらで彼らの甘いひとときを眺められてよかったです。そしてアポロの「古代ローマ人」には笑いました。フィーをそんな風に思っていたとはびっくりでしたが……見れば見るほどしっくりきてさらに笑いが止まりませんでした。絶妙な位置に配置されているフルーツもいい仕事をしていらっしゃいます。
<オススメ要素>
・シリーズ2作目。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
コミックシーモア/
Renta!
・シリーズ
(感想記事はこちらです)
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