はやとちりは埒があかない? /S井ミツル 【漫画感想】
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『はやとちりは埒があかない?』(表題作)
<登場人物>
(攻)叶太一(かのう たいち)…介護福祉士。28歳。
(受)武者小路徹男(むしゃのこうじ てつお)…看護師。28歳。
<あらすじ>
叶と武者小路は、女性だらけの職場にふたりきりの男性職員。年も同じで自然と仲良くなり、叶の家の近所で工事が行われる間、騒音対策で叶は武者小路の家に泊まらせてもらうことになります。居候生活が始まると、甲斐甲斐しく叶の世話を焼く武者小路。周囲に「新婚さんみたい」と言われるほどの世話焼きっぷりに、叶は武者小路が自分のことを好きなのではと考え始めます。
<感想>
貸したペンは大事そうにしまってあるし、好物を把握したおいしいご飯、洗濯も寝床の提供もしてくれる武者小路。しかも「結婚してくれ」とまで言われていたら叶が勘違いしてしまうのも頷けてしまいます。
武者小路はそれくらいの甲斐甲斐しさなんですが、叶が告白したところ彼の気持ちの方は意外にも現実的。武者小路はいつも当たり前なこととして世話を焼いていただけで、むしろ恋愛感情があったらここまではできないですよね。前半は叶視点のため、私も一緒になって盛り上がってしまいました。楽しかったです。
叶のはやとちりは、武者小路と恋人になってからも健在。当て馬先生の本当の思惑にはびっくりでしたが、まんまと踊らされる叶はかわいかったです。武者小路がちょっとかわいそうな場面もあったものの、おかげで彼の強さも拝めたので満足です。
描き下ろしは武者小路が叶の部屋を訪れるお話でした。ぐちゃぐちゃの叶の部屋を見て、掃除に乗り出す武者小路。キラキラになった部屋で今度は叶が武者小路に奉仕してくれて微笑ましかったです。カバー下には小田切先生が登場。叶とのやりとりへの武者小路の反応がかわいくて爆笑でした。
『一途なお前はタチが悪い』
<登場人物>
(攻)平水希(たいら みずき)…大学生。ストーカー。
(受)甲斐(かい)…大学3年。
<あらすじ>
自分は駄目な方の人間だと思っている甲斐でしたが、最近は大学の後輩・平からの付きまといが深刻でバイトも彼女ともうまくいかなくなっていました。ところが、ヤケ酒に誘った友人が甲斐の家に平を連れてきてしまいます。
<感想>
甲斐先輩の気持ちってちょっとわかるんですよね……。大学生活でなんとなく気力が落ちてしまって、そこからダラダラと駄目な日々から抜け出せなくなっていく感じ。そんなところへいつもニコニコで慕ってくる後輩が現れたら、無下にもできず流されてしまうのってわかる気がします。
しかしどんなにニコニコしていても平はストーカー。この一見かわいい後輩がグイグイくる上に、たまに三白眼になるのが怖い。でもそこがどうにも魅力的に見えてしまいます。甲斐先輩はもうとっくに平の手に落ちているのではないでしょうか。
<オススメ要素>
・はやとちりから始まる恋。
・ストーカー後輩×流され先輩。
<関連作品>
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