<登場人物>
(攻)百目鬼力(どうめき ちから)…矢代の付き人兼用心棒。元警察官。25歳。
(受)矢代(やしろ)…真誠会若頭。36歳。
<あらすじ>
百目鬼のもとを去り、部下も連れずにひとりで行動をはじめた矢代。その一方で、置いていかれたと知りながらも矢代を追いかけた百目鬼でしたが……。
<感想>
こちらの6巻で平田絡みの抗争が一段落でした。なのでこれまでの人物関係を整理してからもう一度じっくり読もうと思っていたら、感想を書く前に次巻が出てしまいました。今回も何を書けばいいのか非常に悩ましかったです……私の読解力は0なので、変なことを言っていたら鼻で笑ってやってください。
5巻でついに、ようやく……!と感じたのも束の間、おそらく一番大事なところで置いていかれてしまった百目鬼。矢代を追うためなら手段を選ばない姿にはゾクゾクしました。しかしそれでも矢代は百目鬼を突き放し、矢代がそうするしかないのもわかる分、ただただ切ないです。このふたりが一緒にいられる日は来るのか、今はただ祈ることしかできません。
それにしても三角さんのここぞというときの容赦のなさは衝撃でした。平田がしてきたことがどれだけ重かったかを思い知らされた気がします。さすが極道。矢代はとんでもなく怖い人の愛人をやっていたのですね……。
あんなに頑張った百目鬼にとっては残酷なラストでしたが、矢代と影山先生の会話はなんだか沁みるものがありました。影山先生の口から「身内」の言葉が出たことに、切ないながらもなんとなくほっとします。矢代が影山先生とこんな会話ができるようになっているあたりにも、そちらへの気持ちの決着はついているように見えてちょっと安心をもらえるような。
描き下ろしでは、最後に示されたタイトルに鳥肌が立ちました。百目鬼はこの時に決意を固めたのでしょうか。察しのいい七原さんがいい味出していて、登場するたびに好きになります。
<オススメ要素>
・抗争が一区切り。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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・シリーズ
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