<登場人物>
(攻)百目鬼力(どうめき ちから)…矢代の付き人兼用心棒(4年前まで)。元警察官。
(受)矢代(やしろ)…真誠会元若頭。現在は闇カジノ経営。
<あらすじ>
平田による抗争が決着し、組を去った矢代。4年後、闇カジノオーナーとして頭角を現していましたが、三角には組に戻るよう口説かれ続けています。
その頃百目鬼は、天羽の口利きで別の組の構成員として事件を追っていました。
<感想>
6巻までの抗争終結から4年の月日が流れていて、矢代と百目鬼は離れ離れのまま、それぞれ異なる環境に身を置いていました。とはいっても矢代のところには三角さんが通っているし、カタギに戻るチャンスを与えられていた百目鬼は自ら極道へ。すっかり板についた様子の百目鬼がかっこよくて、でも矢代への気持ちは抱えたままで、やっぱり切なかったです。
同じ世界で生きていたい、との想いが届いたのか、矢代と同じ事件を追っていた百目鬼。再会はだいぶ終盤になってからではあるものの、お互いのことを決して忘れてはいない描写のたびにぐっとくるものがあります。
矢代と百目鬼が魅力的なのはもちろんなのですが、今回両者を支えているキャラクターたちの存在感が際立っていたような。いつでも場を明るくしてくれる七原さんや、天羽さんや綱川親子。特に天羽さんは、百目鬼に何が通じるものがあるのでしょうか。殺伐とした世界で生きながらも、なんだかんだで優しさを見せてくれる人が多かったような気がしました。
少し本心も見せてくれた矢代、離れたからこそだとは思いますが、これを聞く限り矢代が百目鬼に歩み寄りを見せるのはかなり難しそうな印象です。相手を想うからこそ突き放す矢代の心中を知ることで、ふたりの年齢差を思い知らされた気がします。今後ふたりの距離は縮まるのでしょうか。一日もはやく平和が訪れる日を願ってやみません。
『限定版付録アニメDVD』
紙本限定版に付いてきた付録DVDで、単行本1巻に収録されている「Don’t stay gold」が約24分のアニメになっています。なのでメインは影山×久我、キャストさんはドラマCDと同じです。
PCで再生したところ、すごく丁寧につくられているのがわかるクオリティの高さに驚きました。内容はほぼ原作通りで、その中でキャラクターが動いているのにはやはり感激です。久我の体格が良くてギラギラした狂犬っぽさがでていたり、煙草や蚊取り線香の煙の燻る様子、セミの鳴き声などなど、アニメならでは演出に感動しきりでした。
印象的だったのは、一瞬ですが影山が矢代に詰め寄り、その後1人残された矢代のシーン。追加されたものだと思われますが、矢代の影山への気持ちを知っていると切ないものがありました。
最後にはまるで映画のようなかっこいいEDまで用意されています。パッケージも黒に羽が舞っていてすごく雰囲気がありました。本編では影山×久我の出番が少なくなってきましたが、こちらでたっぷり補充出来て大満足です。
<オススメ要素>
・抗争から4年後。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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・シリーズ
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