＜登場人物＞
（攻）ウルナス・ジスディール…風俗都市メトシェラの総督で支配人。
（攻）キルシュ…グラファー国王弟。将軍。
（受）璉歌（れんか）…芦原の王族。譲位して娼妓へ。２２歳。
＜あらすじ＞
自国を守るため、王を譲位し人質になる道を選んだ璉歌。風俗都市・メトシェラに身柄を買われた璉歌は、総督のウルナスのもとで高級娼妓として働くことになります。
＜感想＞
高い壁に囲まれた「大人のテーマパーク」（先生のあとがきより）……夢があって素晴らしいと思います。そんな風俗都市・メトシェラの中枢であるお城で高級娼妓になった璉歌。快楽を受け入れながらも気高く君臨し続ける姿に、つい跪きたくなるモブさんたちの気持ちもちょっとわかるような。高貴なお身体を好きにできる皆様があまりにも楽しそうで、その瞬間だけは少しだけ羨ましい気がします。
表紙には３人いらっしゃり、３Pになる場面も多いものの気持ちの上ではウルナス×璉歌なのだと思います。王弟で将軍のキルシュもかなりいい仕事をしていますが、彼の本心はどうだったのでしょうか。璉歌にもウルナスにとっても特別な相手なのはわかるので、キルシュのその後が気になっています。
愛する人（しかも他国の王）を無理矢理娼妓にして身体を売らせているウルナスについて、その心境というか理由をはっきり言葉にしてくれた展開には思わずうなりました。さらっとでも、こういう複雑な性癖が暴露される瞬間にはぐっと心をつかまれます。それがラスト近くでのウルナスのセリフに繋がり、なんだかとても壮大な愛と執着を見せていただいた気分になりました。
冒頭でも少し触れましたが、今回先生のあとがきに爆笑してしまいました。夢のある都市で伏字必須のパレードとかおもしろすぎます。今後笑ってはいけない場面で唐突に思い出し、迫りくる笑いとの戦いに陥る予感がしています。
YANAMi先生のイラストも豪華ですっごく素敵でした。とくにモブに微笑む璉歌の妖艶さがすごかったです。固まるモブにこんなに共感したくなるとは驚きでした。
＜オススメ要素＞
・風俗都市総督×王族娼妓。
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