シークレットツアー~無人島で五角関係~ バーバラ片桐(著)/奈良千春(イラスト) 【小説感想】

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<登場人物>

 (攻)須藤(すどう)…大学の名物教授。眼鏡。

 (攻)藤原(ふじわら)…人気俳優。美男。

 (攻)財前(ざいぜん)…大財閥の御曹司。大学院で天文学の研究中。

 (攻)堤(つつみ)…IT会社の社長。ちょいワル系。

 (受)沙倉智人(さくら ともひと)…旅行会社社員。ツアー添乗員。自称平凡。


<あらすじ>

 会社の命運がかかった豪華クルーズツアーの添乗員兼船長となった沙倉。クルーズ船には4人のお金持ちを招待し、ツアーを満喫してもらった後で会社への出資をお願いする予定です。ところが、船が嵐に巻き込まれエンジンが故障、どこかもわからない無人島に漂着します。


<感想>

 わかりやすいタイトルに感謝の気持ちが溢れてきます。しかも表紙イラストをよく見るとお話1冊分の雰囲気がぎゅっと凝縮されていてとても豪華。中でもかわいいイモムシちゃんには笑ってしまいました。虫自体はほぼ出てきませんが(虫に刺される描写があるだけ)、その活用のされ方が……その……とにかくおもしろかったです。

 ラブコメというよりエロコメといった方がしっくりくる感じの潔いストーリーでした。おそらく相当な天然であろう添乗員の沙倉くんが、4人の個性的な大金持ちさんたちにとにかく可愛がられる非常に楽しいシークレットツアー。無人島に漂着しながら、お客様に心配をかけまいとこれもツアーの一環だと必死に言い張る沙倉くんがかわいいです。

 二度の3Pとポール、モブとの未遂を経ての5Pにもつれこんだときはさすがに加減するのではと思いましたが、意外と容赦のなかった攻4人。ここまでやり切ってくれるとむしろ称賛したくなるほどでした。

 4人がそれぞれに独占欲を持っていたのもおもしろかったです。財前を除く3人は大人の余裕で騒ぎ立てはしないものの、抜け駆けだけは常に警戒。自分以外の誰かと沙倉くんを2人きりにするくらいならいっそ5人で、となる計算が平和で素敵です。

 小さなことで落ち込んでいるのが馬鹿馬鹿しくなってくる、最高に愉快な無人島ツアーでした。


<オススメ>

・VIP4人×添乗員。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

BookLive!/
Renta!/
ひかりTVブック/
コミックシーモア/
ebookjapan/
BOOK☆WALKER


・シリーズ


・SS収録


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