ねこみみ精霊に転生したら、王子に溺愛されちゃいました! 桃瀬わさび(著)/なおきち。(イラスト) 【小説感想】

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<登場人物>

 (攻)ヴィルフリート…ヴィル。第十二王子。精霊が見える。るりよりも年下。猫が好き。

 (受)るり…元男子高校生。異世界でネコヤナギの精霊に転生。猫耳猫尻尾。


<あらすじ>

 普通の男子高校生の「俺」は、事故に遭い異世界に転生します。ふわふわの猫耳に尻尾がついた、ネコヤナギの精霊として。
 精霊が見える王子・ヴィルと仲良くなった「俺」は、「るり」と名付けられ互いに触れられないながらも親交を深めます。


<感想>

 猫が大好きなのに触れない王子・ヴィルのもとに現れた、ネコヤナギの精霊・るり(美少年)。るりの中身は転生した男子高校生で、ヴィルよりも年上のはずが精霊としては生まれたばかりな上にほとんど子供の容姿なせいで、常に温かく見守られている状況にほっこりします。

 お話は高校生らしく奮闘するるりの一人称で進むのに対し、時折入るヴィル視点ではるりを精霊として神聖視し溺愛が止まらない様子。互いに想い合ってはいるけれど、実はけっこう方向性は違うふたりが楽しかったです。人間の王子様と転生精霊の組み合わせならではな感じを味わえました。

 それから、お話が進むにつれ次第に頭角を現してきたケヴィン氏。仕事が出来過ぎてヴィルにすら恐れられてしまう執事様には、まだまだ知らない面がたくさんありそうです。

 人間と精霊の先輩カプとの対比もよかったです。それぞれの愛し方はどれも素敵で、応援したくなります。これはちょっとネタバレになりますが、るりやロビンって、おそらくは相手の理想を具現化した姿をしているんですよね?そう考えるとるりが自分の見た目に戸惑ったりヴィルが内心でるりをベタ褒めするたび、ついニヤニヤしてしまいます。

 紙本には巻末に描き下ろし短編が収録されていました。子猫を拾ったるり、アレルギー持ちのヴィルを想っての行動が予想外の方向に転がっていっておもしろかったです。子猫のその後もわかって安心しました。


<オススメ>

・溺愛王子×中身は高校生のねこみみ精霊。


<関連作品>

・電子書籍(電子は単話版全8巻と合本版上下巻があるようです。)

ブックライブ [上巻]/
Renta![上巻]/
コミックシーモア [上巻]/
ebookjapan [上巻]/
BOOK☆WALKER [上巻]


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