偏愛ドラマティック・モンスター /ハルモト紺 【漫画感想】

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<登場人物>

 (攻)極太タイプぶるぶる元気…自称ディルドの鈴木。20代前半くらい。

 (受)東朝彦(あずま あさひこ)…会社員。課長。出世頭。29歳。


<あらすじ>

 出世頭ではあるものの、一部からは距離を取られている朝彦。残業後の帰り道をふらふらで歩いていたところ、道に落ちていたディルドに足が引っかかり転倒。保育園の前だったため慌てて持ち帰りますが、その直後に「先ほど助けていただいたディルド」を名乗る青年が部屋を訪ねてきます。


<感想>

 狂気を感じるあらすじだったにもかかわらず、最後まで読み終わると「いい話だったな」と思わされ、私は今とても穏やかな気持ちです。しかも「自称」ディルドなのに「極太タイプぶるぶる元気」なのは紛れもない事実だという。巧妙な(?)仕掛けに笑いながらも唸ってしまいました。

 朝彦さんも鈴木くんも、それなりに傷ついて生きてきた大人。しかし鈴木くんが突っ走るタイプの変態さんであるため、ちょっとでも重くなりそうな雰囲気になろうものならすぐさま変態が発動。おかげでずっと楽しいです。好きな人のためならきっとなんだってできてしまう素敵なディルドさんなんですね。

 表紙カバーも帯を含めて凝った作りになっていて、細かいところまでおもしろかったです。それからカバー下もなかなかの迫力でした。朝彦さんのちみキャラがみっちりいらっしゃるのですが、鈴木くんの頭の中をちょっとだけ覗いてしまったような気持ちです。

 本編の後のQRコードからは「実は…」の続きが読めました。冒頭の大事件に至るまでの鈴木くんの攻防が5ページに渡って展開されています。祭壇を作りたくなるのも頷ける運命っぷりでした。


<オススメ>

・極太タイプぶるぶる元気×年上リーマン。


<関連作品>

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