<登場人物>
(攻)十川誠(とがわ まこと)…ヤクザ一家の長男。元若頭。
(受)十川相(とがわ あい)…誠の異父弟。組長代行。
<あらすじ>
組長代行を任された相は、トップが抜けた組を立て直すため一人で奔走しています。そんな中で、破門された異父兄・誠を組に戻そうと働きかけるものの、誠は拒否。焦った相は本部幹部からの誘いを受け、誠の反対を聞かず独断で動きます。
<感想>
十川兄弟の複雑怪奇な関係に焦点があてられた濃い番外編でした。関係性を紐解いていく過程に萌える私にとってはごほうびのような、ありがたい1冊でした。
回復したとはいえ実はいろいろ問題が発生しているらしい誠。「狂犬」ぶりは相変わらずに見えますが、なんとなく以前よりも相への気持ちがわかりやすくなったような。理性が効かなくなったことで素直に気持ちを表現するようになったのだとしたら、ふたりにとって悪いことばかりでもないのかもしれません。
母子関係を目指す兄弟、といっていいのかわかりませんが、誠にとって無償の愛をくれる血縁者はきっと相しかいなかったのでしょう。親になってほしかった山之辺さんは塀の中、実父は「会長」、……もしかして今が相にとって願ったり叶ったりな状況だったりするのでしょうか。
あとは相のパイプカット発言を聞いた山之辺さんの心の中を考えるとなんかもう複雑で。山之辺さんはたしか自分の子供は持てなくて、それで幼い誠を可愛がっていたとこもありましたよね。山之辺さんはお元気でいらっしゃるでしょうか。
それから金剛寺の坊ちゃんと誠の関係への妄想が楽しくなってきました。誠と相は兄弟で母子、だとしたら、誠の恋人ポジションはおそらく空席。相と女性についても気にしてなさそうでしたし。まずないとは思いますが誠に恋人ができたら相は立派なお姑さんになる気がします。
<オススメ>
・バブ兄×母性弟。
<関連作品>
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