１冊すべて１つのシリーズでまとまっています。表紙のふたりがメインで、短編でもう１組のお話が収録されています。
『星のうさぎ』
＜登場人物＞
（攻）星（せい）…高校生。眼鏡。
（受）兎惟斗（ういと）…高校生。普段はクールだが星にだけは懐いている。
野苺（このみ）…兎惟斗の妹。
＜あらすじ＞
幼馴染の兎惟斗と星は、小学生のときに出会ってからずっと仲良しです。中学でお互いの気持ちが通じてからは幸せな毎日を過ごしています。
それぞれの兄妹にも優しく見守られ、同じ大学に行くために受験勉強をがんばり、卒業旅行のためにアルバイトをしたり、いつもいちゃいちゃしています。
＜感想＞
カバーの折り返し部分にある先生のコメントに「いちゃいちゃちゅっちゅとそれだけの一冊」と書かれている通り、兎惟斗と星はどこから読んでも幸せそうにいちゃついています。ストーリーだったりシリアスをお求めの方には物足りないかと思いますが、ひたすらに甘いものが読みたい気分の時には重宝します。
中学生のときにちょっと微妙な時期があったものの、それを乗り越えたふたりはいつでも仲良し。そんなずーっと幸せな雰囲気の中で私が一番萌えたのは、受の兎惟斗のギャップです。クラスメイトや妹の木苺に対してはクールな態度で、妹の友人たちからはかっこいいと騒がれている兎惟斗。小さかったころは星のほうが身長があって兎惟斗を撫で回していたのに、高校生になった今では兎惟斗の方が大きく、体格もよくなっています。そんな兎惟斗が星と一緒にいるときだけはまるでウサギのようにかわいくなってしまうという……！いやもう本当にかわいいです。
『星のうさぎ 番外 夜空のきつね』
＜登場人物＞
（攻）夜空（よるひろ）…バーのマスター。
（受）仁狐（にこ）…バーの店員。
＜あらすじ＞
道端で夜空に拾われた仁狐は、夜空のバーで働きながら一緒に暮らしています。そこへ大学生になった兎惟斗と星が新人アルバイトとしてやってきます。
＜感想＞
見た目も態度も不良な仁狐ですが、兎惟斗と星が恋人同士だと知ると、俺の方が夜空のことが好きだ、自分達はウンメーなんだと張り合ってくるかわいい人でした。受同士が自分の恋人をどれだけ愛しているかで揉めているのはほほえましくてずっと見ていられます。
その一方で大人として一歩引いているように見える夜空ですが、仁狐にピアスを外せと実はしつこく注意しているのがツボでした。
巻末でのあとがきで先生が書いていらした「安心フェチ」という言葉がとてもしっくりくる１冊でした。波乱もなく当て馬もいない展開は読む人を選ぶかもしれませんが、いい本読んだなあとほこほこした気分になれた私は、もしかしたら安心フェチなのかもしません。
※紙本の帯に全プレ情報がありました。
＜応募者全員プレゼント＞
『特製描き下ろしペーパー』
①８２円切手
②オビの住所カード（コピー不可）と編集部控え
③記入済みの付属アンケートハガキもしくは便箋
応募締切 ２０１８年４月３０日（月）当日消印有効
＜関連作品＞
・電子書籍
Renta！【電子版限定特典付き】/eBookJapan【電子版限定特典付き】/ひかりTVブック【電子版限定特典付き】/コミックシーモア【電子版限定特典付き】/・『星のうさぎ』全プレ特製描き下ろしペーパー
コメント