愛とスマホのある生活。 /coara 【漫画感想】
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<登場人物>
(攻)鈴谷信長(すずや のぶなが)…大学生兼小説家。
(受)ゆき…中古のヒトガタスマホ。
藤堂一茶(とうどう いっさ)…信長の親友。電気屋でゆきを預かっていた。
ミサキ…一茶のヒトガタスマホ。
三嶋千鶴…(みしま ちづる)…信長の親友。モデル。
マリ…千鶴のヒトガタスマホ。
<あらすじ>
大学生兼小説家の信長は、今まで使っていた携帯の調子が悪くなり、ヒトガタスマホに替えてみようと親友の電気屋・一茶に相談します。
ところが新品のヒトガタスマホはかなり高額らしく、諦めかけた信長。そこで一茶が中古のヒトガタスマホを紹介すると、一目で気に入った信長は彼を引き取り、『ゆき』と名付けて一緒に暮らし始めます。
<感想>
この時代で普及している「ヒトガタ」スマートフォンは、見た目はほとんど人と同じで意思疎通ができ、食事もするし心もあるようです。人間と見分ける方法は、片腕に腕輪(?)を付けていることくらいしかないように見えます。
ただし充電は必要で、それは持ち主の「熱」。この充電方法のおかげで、ヒトガタスマホと人間の関係がさらに深まっている気がします。
前の主人にゆきは機械扱いされ、ひどいことを言われて手放されたせいで、ゆきは傷つき人間不信に陥っています。このゆきの前の主人とのシーンはほんのちょっとだけなのですが、ズボンを握って耐えるゆきの姿がかわいそうで……。冒頭からゆきの幸せを祈らずにはいられなくなりました。
そんなゆきははじめは信長のことを怖がっていて、原稿に疲れて机で寝てしまった信長にタオルケットをかけてあげるのにもおっかなびっくり。かわいいです。
信長とゆきは周囲の協力のもとで少しずつ距離を縮めていきますが、この世界にはヒトガタをよく思わない人もいるようで、世の中の差別に直面したりすることも。ヒトガタ関連の事件も多く、ゆきが迷子になってしまったときはてんやわんやでしたが、おかげで恋愛には疎かったふたりはめでたく恋人になれました。
そんなふたりは恋人同士になってからもすぐに体の関係を、とはなりません。信長はゆきをかなり大事にしているのですが、むしろゆきは不安だった様子。最後の5話でやっとうまくいったかな、と思いましたが、その後の描き下ろしで信長が『そろそろ本番までしても』と言い出したところで「まだだったんだ!」と気がつきました。
ですので肌色シーンは5話の触りあいと描き下ろしのみですが、ゆきのきれいな体や恥ずかしがる姿がしっかりあるので少ないという印象にはなりませんでした。紙本5話での修正は一部が真っ白抜き、なんですが、描き下ろしではそれがほとんどなく、無粋な修正は必要ないように描かれたのかな、と感じられます。
とにかくゆきの容姿がずっときれいでかわいらしかったです。出だしの悲しそうな顔でまずかわいい!と思ってしまったんですが、その後の信長の優しさに戸惑ったり赤くなったり表情が変わっていくのが見ていて本当に楽しかったです。
脇キャラも個性豊かで面白い人達でした。信長とゆきの恋に協力してくれた千鶴とマリはもちろんですが、BL好きとしてはやはり一茶とミサキさんのなれそめが気になります。
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