『ロックアップモーテルで待ってる』
＜登場人物＞
（攻）内條飛鳥（ないじょう あすか）…実力派若手俳優。事務所の後輩。
（受）朝日向（あさひな）…売れない俳優。事務所の先輩。
＜あらすじ＞
顔がいいのに芝居の才能がなく、脇役が精一杯の売れない俳優・朝日向。意地でも出世作がほしい朝日向にとって、仕事のためなら枕営業もたいしたことはありません。
ドラマ主演のため、男の誘いに乗ってホテルを訪れた朝日向でしたが、そこで事務所の後輩で売れっ子の俳優・内條飛鳥と鉢合わせてしまいます。
＜感想＞
出世作が欲しいがために枕営業をしようとしているところを売れっ子の後輩に見つかり、そのまま後輩にお持ち帰りされてしまうお話でした。
朝日向の枕営業の現場を目の当たりにし、怒った飛鳥は朝日向の手首を縛り、ホテルの部屋にほぼ監禁状態にします。
過去に朝日向が緊張する飛鳥を励ましたことがあり、その時飛鳥は朝日向に惚れたといいます（朝日向は覚えていなかったようですが）。熱烈な告白を受け、仕事にも前向きにがんばることにした朝日向。『番外編』では、朝日向が魔性のお兄さんぶりを発揮し飛鳥がすっかり手懐けられていました。
『バッドプリンス・ハニーパーティ』（表題作）
＜登場人物＞
（攻）國光（くにみつ）…父親が元サッカー選手のタレント。眼鏡。
（攻）（受）海斗（かいと）…SF小説の大御所のひとり息子。
（攻）（受）大神輝（おおかみ あきら）…売れっ子モデル。父は大手プロダクション社長、母は女優。
＜あらすじ＞
腐れ縁の悪友・國光、海斗、輝の３人は、國光の誕生祝いにリムジンパーティを開きます。サプライズとして、明かりを消したリムジンで「好きに楽しんで」と輝が國光に伝えると、國光は輝を押し倒してきます。ふたりはそのままホテルに直行しますが、そこに海斗も加わり……。
＜感想＞
貴重なプレイ満載でした。３人中２人のポジションが入れ替わることがあるのが漫画では特に珍しいです。こういうの大好きなんですが、めったにお目にかかれないので嬉しいです。
組み合わせは、海斗×輝、國光×輝、國光×輝×海斗、などです。國光は攻固定なんですが、３人のときは輝が真ん中になります。海斗はその場に応じてな感じです。これはなんと呼べばいいのでしょうか。連結？サンドイッチ？ これだけでもかなり見る価値があったと思えました。
描き下ろしの『バッドプリンス・シュガーナイト』では、國光を泣かせてみたい海斗の提案で、輝とふたりで國光を襲う計画を立てますが、返り討ちにあってしまいます。國光の受姿をちょっと期待してしまったんですが、彼はやはり強かった……。海斗の計画の成功を密かに祈りたいと思います。
あとこれはとても些細な疑問なのですが、國光って、何してるお方なんでしょうか。父親が元サッカー選手のタレント、内條飛鳥とは従兄弟、論文を書いて修士号を取得し、輝の事務所に仕事で訪れ、番組にも出演……。一体何者なんでしょう、謎です。
『童貞くんのスキルアップ』
＜登場人物＞
（攻）立花雅紀（たちばな まさき）…大学生。遊び人。
（受）藤ヶ崎駿（ふじがさき しゅん）…大学生。サッカー部。
＜あらすじ＞
寮暮らしの大学生・駿は、同室の古嶋が彼女を連れ込んでしまい、部屋に帰ることができません。そこへ一人部屋の立花が通りかかり、泊めてもらえることになります。
その日、駿がサッカー部で行き詰っていると聞いた立花は、気分転換と称して駿に性欲の発散を提案してきます。
＜感想＞
遊び人が童貞くんに軽い気持ちで手を出してみたら思いのほかかわいくて好きになってしまった、というお話でした。
立花に頭に手を置かれた駿の、動揺して涙ぐむ姿がかわいかったです。
『スター・テンプテイション』
＜登場人物＞
（攻）三郷龍二（みさと りゅうじ）…デビュー以降鳴かず飛ばすのバンドメンバー。
（受）志貴薫（しき かおる）…双子アイドルデュオの弟。
＜あらすじ＞
バンドで作詞作曲をしていたものの、デビュー以降は鳴かず飛ばずな状態の三郷。唯一のレギュラーだったラジオ番組も終了し、後枠を同じ事務所の後輩・双子アイドルデュオのアプローゼに奪われてしまいます。
＜感想＞
売れなくなった三郷の落ちぶれっぷりが見ていてとても切なかったです。しかもソロ活動を始めた他のメンバーは忙しいというのがさらに追い討ちをかけます。
それでも周囲の対応からして、三郷自身はとてもいい人なのがうかがえます。ずっと応援してくれているファンを大切に覚えているというのも、三郷の人柄が伝わってきました。
薫のツンデレが激しすぎてちょっと笑ってしまいましたが、三郷なら薫の健気な部分にも気づいてくれそうでよかったです。
＜オススメ要素＞
・メインは芸能界。
・貴重なプレイが見られます。
地雷注意：複数、リバ、遊び人等。
コメント