ご利用は計画的に /にやま 【漫画感想】

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『ご利用は計画的に』(表題作)

<登場人物>

 (攻)金蔵真(かねくら まこと)…父親の借金を返すため真面目に働く好青年。28歳。

 (受)五代愛美(ごだい まなみ)…闇金社長。


<あらすじ>

 闇金を経営する社長・五代。借入額が最も多い金蔵の返済が滞り、金蔵の家族のもとへ取り立てに向かいます。そこで出会ったのは、父親の借金を返そうと真面目に働きながら家族の面倒も見ている金蔵の息子・真。
 真のことがたまらなくタイプだった五代は、真が自分にカラダを売れば1回につき3万返済したことにしてやると持ちかけます。


<感想>

 表紙の彼が受だったらいいなあ、という邪な思いのもとで手に取りました。結果大喜びさせていただいた上に、闇金経営の五代さんがとってもかわいいお人でずっとニマニマしながら読んでいました。こんなに素敵なウインクのできるヤミ金社長はそうそういないと思います。

 怖い借金取りが特定の相手だけに優しくしてくれるにはかなりの理由が必要になってくるのかもしれませんが、こちらの五代さんはもとがすごくいい人だったので、真とのなれそめも微笑ましく眺めていられました。真のお父さんのことさえも、きっと日頃の行いがよかったんだろうな、と納得できてしまうから不思議です。

 以前小説アンソロの挿絵でお見かけした際はシリアスなイメージが強かったにやま先生。五代さんがオーナーに追いつめられたときはどうなることかと思いましたが、明るいノリで解決してくれて最後までとても楽しかったです。

 描き下ろしではまさかの五代さんの実家訪問でした。いかにもな怖いお家で、ポメラニアンのポヨポヨ具合が壮絶な威力を発揮しています。五代さんのお花屋さん、わりと似合ってるのではないかと思います。



『マジカルバナナ』

<登場人物>

 (攻)リュウ…南国に住む青年。祖母が日本人。18歳。

 (受)諏訪良太郎(すわ りょうたろう)…バナナの研究者。33歳。


<あらすじ>

 バナナ好きが高じて研究者に迄なってしまった良太郎は、幸せになれる幻のバナナを求めて南国のとある島を訪れます。
 ジャングルを一人彷徨い続け、ぬかるんだ地面で足を滑らせてしまったところを、日本語を話す青年・リュウに助けられた良太郎。良太郎の面倒を見てくれるリュウは、さらにバナナ探しも手伝ってくれます。


<感想>

 まずタイトルだけで大笑いしてしまったんですが、ひとしきり笑った後にはあまりの懐かしさにちょっとしんみりしていました。

 バナナ狂研究者の良太郎が南国で出会ったのは、身内をなくしひとりきりで暮らしている褐色男子・リュウ。怪我をした良太郎を助けてくれた上に幻のバナナ探しも手伝ってくれる、とてもいい子です。

 純朴なリュウにちょっと手ほどきをしてあげるだけのはずが、暴走したリュウに襲われてしまう良太郎。良太郎が(これはバナナこれはバナナ……)と自分に言い聞かせているのがまた笑いを誘います。

 幻のバナナについては、幻といわれるくらいだから……と良太郎がなんだか立派な考えに行き着いていました。しかしその後に待ち受けていたのはどこまでも抜かりないラスト。おもしろかったです。



 カバー下は金蔵弟とテツで1Pと、先生のあとがき漫画が1Pずつありました。私も竹書房さんの修正はシャカシャカ修正と呼ばせてもらおうと思います。



<オススメ要素>

・純朴真面目青年×中身はかわいい末っ子ヤミ金。



<関連作品>

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・スピンオフ(五代兄のお話)
感想記事はこちらです


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