<登場人物>
(攻)常盤(ときわ)…竜虎隊隊長。西王子家の嫡男。
(受)薔(しょう)…王鱗学園高等部3年。剣道部。18歳。
<あらすじ>
宗教団体・八十一鱗教団の信者の家に生まれた男児は、原則として全寮制の王鱗学園で育ちます。生徒達は自分の誕生日や出自、本当の名すら知らされず、高い塀に囲まれた学園で過ごしています。
高等部3年の薔は、学園を統率する竜虎隊の隊長に常盤が就任してからというもの、何度も脱走を試みては竜虎隊に捕まる日々。素行不良な薔でしたが、学園で特権が与えられるという贔屓生に選ばれます。贔屓生としての初めての儀式の日、薔は常盤から驚くべき学園の秘密を知らされます。
<感想>
ブライト・プリズン第1巻です。来月2018年7月に8巻目が発売されると耳にして、今さらですが1巻を読み直してみました。
まず第1巻にもかかわらず、本編の前にキャラクター紹介のページがあります。私が初めてこちらのシリーズを手に取った時点で既に2巻までが刊行されていたので、これ本当に1巻…?間違えて2巻から買ってしまったかなとしばらく不安が消えませんでした。とはいえ、キャライラストつきの紹介はこれからの重厚なストーリー展開を予感させるありがたい配慮でした。
今になって読み返してみると、ああこの時はこことここの関係がわからなくて疑いの目を向けてしまったとか、このとき実はこうだったんだろうな……とか、初めて読んだときの感覚を思い出しつつ、また別の感慨に耽ることができました。
それにしても、読んでいるだけのときはそこまで感じなかったものの、こうして自分で感想を書いてみるとありとあらゆる漢字が難しいです。それでも、すべてが何かしら関わりのありそうな字が当てられていることに今さらですが気がつくことができました。
まだいろいろと初々しい薔や彼の友人たちがかわいらしく、それに対してこの学園のシステムはとんでもないな、と何度でも驚くばかりです。この1巻だけでもさまざまな真実が明らかになり、それでもまだまだ序の口、壮大なシリーズの幕開けにふさわしい読み応えのある作品でした。
<オススメ要素>
・シリーズ幕開け、この1冊だけでも十分に壮大さが味わえます。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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・シリーズ
(感想記事はこちらです)
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