傍若無人buddy /アヒル森下 【漫画感想】
記事内に広告が含まれています。
表題作で3話、加えて2組分の短編が収録されていました。カバー下は各作品のキャラクターごちゃまぜで喜怒哀楽が描かれていておもしろいです。
『傍若無人buddy』(表題作)
<登場人物>
(攻)香川貴雪(かがわ たかゆき)…ユキ。新人アイドル。歌もルックスもトップ。
(受)高橋謙太(たかはし けんた)…アイドル事務所の研究生。地味。
<あらすじ>
アイドル事務所に所属しつつも目立った仕事もなく5年が経った謙太は、なぜか事務所入りたての新人エース・ユキとコンビでデビューすることに。そりが合わずケンカばかりのふたりですが、歌の相性だけはよく、歌っている最中のユキの綺麗な顔に謙太は見惚れています。
<感想>
期待のエース噂のセンターを誇る新人アイドル・ユキ。かわいい顔をして貞操観念が緩く、先輩だけれど花のない謙太にぐいぐい迫ってきます。その生意気加減が絶妙で、実際にいたらすごく腹が立ちそうなのに、不思議と嫌いになれません。
描き下ろし「おまけのbuddy」では、お風呂上がりでで髪が下りているせいか、謙太が一番かっこよく見えました。仕事中よりプライベートがもっとかっこいいアイドルって萌えます。世話焼き謙太が珍しくユキに身を任せてくれたおかげで、とても良いものが見れました。
『一途な言葉足らず』『口下手カレシ的愛情表現』
<登場人物>
(攻)松尾大志(まつお たいし)…大学の後輩。見た目がいいのに何を考えているのかわからない。口下手。
(受)黒田恵介(くろだ けいすけ)…大学の先輩。
<あらすじ>
見目がいいというだけで大志をお持ち帰りし、セフレになった恵介。なんだかんだ続いた結果大志がいないとダメになってしまったものの、今さら自分のことをどう思っているかは聞けないまま。何を考えているかわからない大志の反応をみるため、恵介は日々オモチャプレイに励んでいます。
<感想>
前半は、顔が大変整っているのに考えていることがわからない大志にいろいろオモチャを使っていたら、ある日突然反撃されてしまった恵介のお話。目隠しに手錠までしてはじめて伝わる想いってなんだかシュールです。
後半は大志視点で、ぼんやりしていそうに見えた彼が実はかなりのむっつりさんだったことが判明します。「俺が口下手なのか悪いのか けいさんがアホなのが悪いのか」という大志の心の声が笑えました。
『ひどくしたい』
<登場人物>
(攻)青木(あおき)…社長秘書。
(受)烏丸(からすま)…社長の愛人。
<あらすじ>
まじめな社長秘書・青木は、ある夜突然社長に呼び出されると「壊さなければ何をしてもいい」と烏丸を押し付けられ、そのまま面倒を見ることに。
烏丸は社長の愛人だと知りつつも、青木は烏丸の妖しい魅力に抗えずに手を出してしまいます。
<感想>
ここまでの2作品とは雰囲気が少し異なり、じわじわとシリアスでダークな方へと引きずり込まれていく感じがしました。
意志が強く、まじめで何かにうつつを抜かすこともない秘書の青木が、烏丸を抱くときだけは乱暴になり、体に傷を残してしまうほど酷くしてしまいます。これは烏丸が人をダメにするせいだと青木は考え、烏丸に手を出さないよう理性で自分を抑えます。
けれど烏丸は、青木が普段の自分を理性でがんじがらめにしているせいで、青木は本性が歪んでしまったといいます。最後は泣いて謝りながら無理やり烏丸を抱く青木の姿が壮絶でした。
人によって感じ方が異なってきそうな印象の作品でしたが、私はこちらが一番好きになりました。
<オススメ要素>
・かわいい攻。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
Renta!【電子限定漫画付き】/
BookLive!【電子限定特典付き】/
ひかりTVブック【電子限定特典付き】/
コミックシーモア【電子限定特典付き】/
eBookJapan【電子限定特典付き】/
BOOK☆WALKER【電子限定特典付き】
コメント