玄関あけたら2分で野獣 /楽田トリノ 【漫画感想】

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<登場人物>

 (攻)長柄空彦(ながえ そらひこ)…双子の兄。潔癖症。店のマネージャーで、ひかるの上司。眼鏡。

 (攻)長柄海彦(ながえ うみひこ)…双子の弟。バーを経営している。

 (受)大地ひかる(だいち ひかる)…空彦の部下。


<あらすじ>

 職場の上司である空彦に密かに恋心を抱いていたひかるは、空彦にルームシェアに誘われ喜んで飛びつきます。しかし潔癖症の空彦には脈なしな様子。
 そんなときに、ひかるは空彦の双子の弟・海彦に寝込みを襲われてしまいます。海彦に気に入られたひかるは、それから毎晩のように手を出されるようになり……。


<感想>

 双子と王道3Pのように見せかけて、所々に少し変わった要素が仕込まれている印象で、とても楽しかったです。

 最初、ひかるは空彦のことが好きで突然沸いたルームシェアの話に飛びつくんですが、空彦は潔癖症のため望みは薄そうです。そんなときに、実は同じ家に住んでいる空彦の双子の弟・海彦に寝込みを襲われてしまったひかる。空彦のふりをして近づいてきた海彦にまんまと騙されてしまいます。

 しかしひかるは海彦の正体がわかっても流されるまま嫌いにはなれません。海彦と身体を重ねながら、空彦とのことを相談したりとゆるい関係が続きます。その後海彦とひかるの状況を知った空彦に変化が訪れ、ひかるは双子にシェアされることに。

 シェアといっても双子はもともと仲が悪いので、ひかるは基本的には1人ずつ相手にすることになります。けれど自分のせいで双子がこれ以上仲違いするのを恐れたひかるは、長柄家を出る決意をしました。

 空彦と海彦、どちらも選べないひかるの心情を言い当てた海彦の言葉がすごく斬新でした。そういうことなら確かに選べないのも納得です。複数で恋人関係になることを、はっきりこういう形で落ち着かせる展開ってあんまり見たことない気がして新鮮でした。

 描き下ろしの『紛糾v野獣会議』は本編の続きで、張り合う双子と翻弄し合うひかる、全員かわいかったです。カバー下には漫画1Pとあとがきが収録されていました。こちらによりますとdrapmilkでは引き続き配信があるみたいです。そちらもコミックスで読める日がくることを願っています。


<オススメ要素>

・双子攻3P。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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