極夜 /文善やよひ 【漫画感想】
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『極夜』(表題作)
<登場人物>
(攻)天野(あまの)…旅寓で働いている。化け物に好かれがち。
(受)ツクヨミ…常世の王。白髪長髪。
<あらすじ>
現世にありながら人ならざるものの立ち寄る旅寓で働く天野。そこへ常世の要人として、常世の王・ツクヨミがやってきます。ツクヨミが幼馴染の観月にそっくりなことに驚いた天野でしたが、ツクヨミが天野を知っている様子はなく……。
<感想>
旧版『満月の王』に同人誌収録の番外編と描き下ろしを加えた完全版です。天野が化け物に好かれやすいというところに、これはもしや……と思ったら本当に切ない展開が待っていました。そして観月の美しさにしばらく見惚れました。
なんというかとにかく切なかったです。最初は天野のことがツクヨミに伝われば、と思ったのですが、でもそうなるとせっかく観月が助けてくれたのに……ともしかしたらツクヨミを悲しませてしまう可能性があるんですよね。
しかし観月の選択がなければふたりが一緒に暮らしていける未来はなかったかもしれないわけで。もしも、を考えたら切りがありませんが、めぐりめぐってツクヨミが幼馴染のことをすっかり忘れ純粋に天野だけに気持ちが向いたら、それがハッピーエンドなのかもしれません。
内容について何をどの程度書けばいいのかさっぱりわからなくなってしまい、こんな抽象的な感想になってしまいました。常世の住人達も優しいコばかりで、ツクヨミが好かれているというのも胸に迫るものがあります。寄り添うふたりの姿に、これ以上ないくらい優しい関係を見せていただきました。
『鴆 ―ジェン―』
<登場人物>
(攻)フェイ…元将軍。その前は鴆飼だった。
(受)ツァイホン…毒が抜けた白い鴆。
<収録作品>
「4コマ」「授乳」「彩虹」「月夜にふたり」「はじめての看病」「白夜」
<感想>
雑誌や同人誌に収録された『鴆 ―ジェン―』の番外編が6作品ありました。後日談に加え、「彩虹」はツァイホンの毒抜きの最中のお話です。
「極夜」の雰囲気がシリアスだったのに対し、こちらはとてもコミカルで楽しかったです。4コマで雄なのに卵を産んでしまったツァイホンに、これどこに進んでいくんだろう!?とびっくりしましたが、それに続く「授乳」でのフェイの行動に笑いつつもすごく萌えました。ふたりが幸せそうに暮らしている姿が見られて大満足です。
<オススメ要素>
・現世の人間×常世の王。
・『鴆 ―ジェン―』番外編。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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・鴆
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