30までに死にたい /星名あんじ 【漫画感想】

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<登場人物>

 (攻)(受)武藤愛(むとう あい)…大学生。30までに死にたい。

 (攻)伶(りょう)…髪を上げると男前。無愛想。

 (受)綾生(あやお)…美人。情緒不安定。


<あらすじ>

 貧乏学生のためバイトの入れすぎで大学に行かなくなってしまった愛。大好きだった彼女にも振られ、自分の部屋(取り壊し予定の団地)で落ち込んでいると隣からは激しい喘ぎ声が。虚しさを味わわされた翌日、隣に住む綾生と伶に気に入られた愛は部屋に押しかけられ、そのまま3Pに突入します。


<感想>

 紙本カバーを広げたときのなんという肌色率。サンドイッチが見られると聞いて手にしたこちらの作品、絡みシーンはどれも艶っぽくて大満足(紙本での修正は白線が数本入るくらい)、そしてそれ以上にストーリーがツボにハマりました。エロメインのお話かと勝手に思っていたので、これは嬉しい誤算でした。

 ふたりでニコイチ、幼馴染で同居中の伶と綾生が背負っているものはとんでもなく重いのですが、重さを感じさせない常に明るいノリにぐいぐい引っ張られあっという間に読み終わってしまいました。無気力大学生の愛を含めた3人での関係や結末については読む人を選びそうなことは否定できませんが、私は大好きになりました。

 彼女には振られ貧乏故にバイトばかりな暮らしのせいで大学にも行かなくなった愛。バイト先でもつかえない奴扱いされているのが見ていてつらいです。団地の部屋で落ち込んでいるところに隣から聞こえてくる喘ぎ声、本物の壁ドンを繰り出すほどには腹を立てていた愛でしたが、翌日ベランダで会った隣人の綾生があまりに美人だったため浮かれてしまいます。

 そして綾生と伶に気に入られた愛は、強引に流されるまま連結3Pに突入です。正直この体勢大丈夫なのかしらと思わないでもなかったんですが、みなさん楽しそうでとても良いサンドイッチでした。

 苦労している大学生で未熟さの残る愛。最初はその甘さにつけこまれた形ではあったものの、無気力な若者が危ない人たちにふらっと流され巻き込まれてみたら新しい世界が開けていく展開にはとても夢があるなあと感じました。30までに死にたいという愛の心境ってなんか妙に共感できるものがありまして。愛が一度綾生と伶と離れてしまった後、きちんと自立していたところには感動してしまいました。

 綾生と伶と一緒にいることが愛に明るい未来を約束してくれるかはわかりませんが、最後は愛が自分の力でふたりを選んだことでとても明るい読後感を残してくれました。


<オススメ要素>

・サンドイッチ3P。
・明るいノリのインモラル


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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