<登場人物>
(攻)ネヴィル…翼を持つ黒獅子の始祖。禍々しいほどの美貌。闇色の髪、黒い瞳。
(受)ユリウス…ジーンヴェルグ王国の美しい王。金髪、薄青色の瞳。18歳。
<あらすじ>
ジーンヴェルグの国王となって1年の若き王・ユリウスは、国の命運をかけての聖騎士親善試合直前になって自国の聖騎士の裏切りに遭います。窮地に立たされたユリウスは、最後の手段として黒獅子の始祖を頼ることを決断。しかし黒獅子には「穢れし闇の一族」と言われるほどの忌むべき習性があり……。
<感想>
人の姿もとれる翼付きの黒獅子と、若くてしっかり者の美しい(そして強い)王さまのお話でした。人間離れした美貌のネヴィルと、金髪をなびかせるユリウスの組み合わせはさぞかし絵になることだろうと、ジーンヴェルグの村人になった気持ちで思いを馳せていました。小椋ムク先生のイラストも、キャラクター達の美しさとかわいらしさのいいとこ取りな感じで堪能できました。
国王になって1年になるユリウス(18歳)は、国の存亡をかけて黒獅子のネヴィルに助けを求め、ネヴィルも一度は願いを聞いてくれます。その黒獅子をその後も国に引き止めるため、ユリウスは自分の精気を与えることを条件に契約を交わします。
なのでユリウスは最初は嫌々で、ところが精気とは相手が感じていると美味くなるらしく、ネヴィルの手管に翻弄されるユリウスの姿に激しく萌えます。そこから考え方の違うふたりが少しずつ歩み寄りを見せ、距離が縮まるにつれて絡みも甘くなっていくのは読み応えがありました。
それからこれは出版社あらすじにもあるのですが、黒獅子には同族喰いの習性があります。これについてユリウスが受け入れられるのかハラハラしながら読み進めていたところ、終盤でネヴィルが口にした「俺が死んだら、」のセリフには痺れました。いやこれ、ユリウスにもしっかり届いていましたがすごい求愛です。王道モノだと思っていたお話でこんな愛情表現にめぐりあえるとは。大変刺激的でした、ありがとうございます。
一度だけネヴィルが黒獅子の姿になっての絡みがあるなど、人によっては地雷要素もあるかもしれません。とはいえ、後半の痺れるような萌についてどなたかと語り合いたくなるような、素敵な物語でした。
<オススメ要素>
・翼のある黒獅子×美貌の王。

コメント