娶られオメガ~三人の花婿候補が夜這いに来る~ 西野花(著)/ハルタJACK(イラスト) 【小説感想】

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<登場人物>

 (攻)阿坂雅滋(あさか まさしげ)…アルファ。大手不動産会社経営。

 (攻)陣口学(じんぐち がく)…アルファ。IT関連会社経営。眼鏡。

 (攻)村瀬桔平(むらせ きっぺい)…アルファ。カフェチェーン経営。

 (受)此ノ白誓(このしろ ちか)…オメガ二種。此ノ白グループの御曹司。


<あらすじ>

 オメガ二種と呼ばれる、オメガの中でも特に淫らとされる性別の誓は、此ノ白グループの御曹司でありながら望まぬ見合いを強いられていました。あからさまに見下してくる見合い相手を前に諦めを感じていた誓でしたが、そこへアルファの男が誓の父親の遺言を持って現れます。誓を連れ出した3人の男達は、自分達は誓の婿候補だといい、そのまま4人での同棲生活がスタートします。


<感想>

 アルファ3人×オメガ1人の4Pオメガバースでした。しかも受の誓はオメガ二種と呼ばれる、オメガの中でも特に発情が激しい性別とのこと。なるほど、それで攻が3人でも仲良くやっていけるのですね、と納得しました。

 両親を亡くし、厄介払いされるようにして見合いをさせられていた誓。そこへ颯爽と現れ、誓を連れ出してくれたのが、阿坂、陣口、村瀬の3人のアルファ。それぞれ会社を経営するいかにもアルファなエリートたちで、全員が誓の婿候補。誓は父親の遺言により、彼らの中から1人を選ぶため、4人ひとつ屋根の下で暮らすことになります。

 村瀬以外は初対面の誓でしたが、4人での生活ははじめから甘く、攻3人も話し合いが済んでいるようでギスギスすることなく清々しいほどに誓を愛してくれます。逆ハーレムですね。

 これまで不遇の人生を歩んできていた誓は自分の性別に対して卑屈になってしまっていて、3人からの愛情を素直には受け入れられません。それでも体の方はオメガ二種のため、絡みは最初から濃かったです。これ発情期がきたらどうなっちゃうんだろうとドキドキさせられました。

 今回新鮮に感じたのが、誓はずっと婿候補さん達だけに愛され続けたことでした。何度かモブ姦に突入してしまうのでは…!?とハラハラさせられるシーンがあったものの、ピンチには攻が救いに現れてくれます。

 西野先生の作品には受がモブの手に堕ちる描写が多いイメージだったので、こちらのお話はむしろ意外な展開で楽しかったです。誓の性格上自分からモブのところへ行ってしまうのでは、と予想していたので、良い意味で裏切られインパクトがありました。誓がモブ姦を回避できたのは陣口さんのおかげだと私は思っています。

 クラクラするほどの特濃エロにお腹いっぱいにしてもらい、思い返してみればちょっと卑屈だった人がとにかく愛されて前向きになっていくいいお話でした。逆ハーレムっていいですね。


<オススメ要素>

・オメガバース4P。


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応募券2枚(10月、1月発売のラヴァーズ文庫の中から2冊分)をアンケートハガキか官製ハガキに貼り、必要事項を明記して応募できます。
作家(敬称略):いおかいつき、西野花、秀香穂里
締切:2020年4月30日 当日消印有効


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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・SS収録
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