まもって番犬くん /にたこ 【漫画感想】
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『まもって番犬くん』(表題作)
<登場人物>
勝(まさる)…凶犬のマサ。高校生。街のトップに君臨。
森実宙(もりざね そら)…高校生。名門校から転校してきた。
<あらすじ>
小学生の頃はいじめられっ子だった勝は、初恋の女の子に弱虫だからと振られて以来、けんか相手に立ち向かい続け高校に入る頃には街のトップに君臨していました。「凶犬のマサ」と呼ばれ向かうところ敵なしの勝は、隣の席になった転校生・宙に守ってほしいと頼まれます。勝は初恋の子に似ている宙のことが気になりますが……。
<感想>
清々しくピュアなお話でした。こんなにかわいいストーリーを読んだのは久しぶりで、新鮮な気持ちになれました。おもしろかったです。
昔はいじめられっこだったマサ。弱虫だからと好きな子に振られたのをきっかけに,とにかくいじめっこたちに立ち向かい、高校に入る頃には「凶犬のマサ」と呼ばれるまでに上りつめていました。本人はダサいと言って嫌がっているのがかわいいです。
そんなマサの通うポンコツ高校に、名門校から転校してきたソラ。マサのことを探していたようですが、マサにとっては初対面です。ソラはマサの初恋の女の子に似ているものの、ソラはれっきとした男の子。ソラの思わせぶりな態度に途中までは同一人物かと思っていましたが、後半の展開が意外で楽しかったです。え?あ、そっちだったの??ってなりました。
スタートがファンと番犬だったふたりは、今のところはキスと手つなぎまでというピュアさで終了でした。そうなるとどうしても今後を妄想してしまいます……描き下ろしではソラの方が積極的な面を見せてくれたので、個人的にはソラ×マサで推したいです。
『時々カゲキなケンタくん』
<登場人物>
(攻)ケンタ…タラシ。188cm。
(受)リョウ…ケンタの恋人。165cm。
<あらすじ>
一緒に死んでくれと暴れ、あの手この手で恋人のリョウを道連れにしようとするケンタ。リョウが死ぬ前にいっぱいしたいことがあったと伝えると……。
<感想>
表題作とはまた雰囲気の異なる短編でした。テーマは「心中」とのことですが、すでに出来上がっている恋人同士の惚気まくりの大騒ぎという感じでとても楽しかったです。
冒頭から「一緒に死んでくれ」と叫び恋人のリョウと飛び降りようとしたり、リョウに拒否されると包丁や薬を持ち出してくるケンタ。このふたりは実はかなりの体格差があるようで、それでも自分より大きいケンタを殴り飛ばしてしまうリョウにかなりの強さを感じます。別れたいならそう言えというリョウに対し、真剣にリョウへの愛を語るケンタがかわいらしく見えてきました。
その後なだれ込んだ絡みもなんかすごくよかったです。さっきはケンタの腹に強烈な拳をくらわせていたリョウがこう、絶妙に甘えていてかなり萌えました。うまくいえませんがたまらなかったです。こんなに明るい心中モノなら、いつまでも見ていたくなりました。
<オススメ要素>
・ピュア凶犬と転校生の初恋物語。
・明るく楽しい心中短編。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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