Platinum Blood プラチナ・ブラッド /市ヶ谷モル 【漫画感想】

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<登場人物>

 (攻)アルカード…アル。吸血鬼。教会で人間に育てられた。22歳。

 (受)要(かなめ)…神父。アルの親代わり。眼鏡。32歳。


<あらすじ>

 人間に拾われ教会で育てられた吸血鬼のアルカード。親代わりの神父・要に思いを寄せていますが、アルカードがどんなに迫っても天然の要には伝わらず、我慢の日々を強いられています。


<感想>

 吸血鬼のアルがどんなに迫っても、親代わりの要には性欲処理くらいにしか思ってもらえないのがかわいそうでかわいいお話でした。それでも、すっかり大きくなった年下吸血鬼に精液をねだられたら身体を許してくれる、優しい神父さんの要。脱いだらけっこういいカラダをお持ちな上に、ロザリオを付けたまま行為に及んでくれる時もあったりして、ちょうどいい背徳感でした。

 ふたりは割とはやい段階で想いが通じ合いますが、そこで浮上してくるのが、種族の違いによる寿命の差問題。アルの実情や育った環境による予期せぬ事故、そこからのふたりの選択は王道ハッピーエンドだと思いますが、ほんのり切なさも感じます。もしアルと要に吸血鬼についての知識があり、もっとじっくり考える時間があったなら、と考えずにはいられません。

 けれど起きてしまったことは取り返しがつかない以上、要はこうする他なかったのだと納得しています。考え始めると切なさが増してくるものの、アルと要がとても幸せそうにしてくれている姿には救われました。どうかふたりの幸せが一日でも長く続きますように。

 親子関係ができあがっていたアルと要に関係を進めるきっかけをくれた当て馬・ジルも、登場のたびにだんだんと良い印象になっていくので今すごく気になっています。アダムとのただならぬ関係が匂わされているので、ぜひどこかでお目にかかりたいです。


<オススメ>

・年下吸血鬼×親代わり神父。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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