祓い屋・木津恵信の荒ぶる性欲 七川琴(著)/虎(イラスト) 【小説感想】
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<登場人物>
(攻)木津恵信(こづ けいしん)…祓い屋兼大学職員。呪われている。29歳。
(受)盛田隆一(もりた りゅういち)…警視庁捜査一課厭魅係係長。
<あらすじ>
呪術を生業とする家に生まれ、一族の呪いにより自分の意志とは関係なく卑猥な言葉が口から出てしまう木津。祓い屋兼大学職員をしていたところ、警視庁捜査一課厭魅係に呪術の専門家として協力することに。そこで出会った刑事の盛田に、木津は一目ぼれ。しかし盛田を前に卑語が止まらない木津は即失恋となります。
<感想>
すごい、こんな萌は初めて味わいました。ガチムチ受、本格的なオカルト、事件の真相などなど、私はBL小説を読み始めてけっこう経ったと思っていましたが、まだまだ知らない世界が広がっていました。すごくおもしろかったです。
木津さんの呪いは一見するとコミカルに見えるものの、現実だったら自分も周りも大惨事。木津さんが心底苦労している様子が容赦なく描かれているため、ハードな現実と向き合って生きている彼の強さも伝わってきます。
そんな若き苦労人の木津さんを、大きな懐と屈強な身体で愛してくれるのが刑事の盛田さん。表紙イラストで抱えられているお方です。木津さんより大人で優しいベテラン刑事さん、木津さんのために体を張ってくれるだけでなく、絡みに突入してもなかなかに強くていらっしゃいました。
この絡みシーンがまた激しい。激しいんだけど綺麗で読みやすく、BL仕様にしていただいている感じがします。木津さんにしかできないプレイも盛りだくさんで、最初はさすがドエロいなー、くらいに思いながら眺めていたんです。ですが、よく考えたら木津さんを全部受け入れられた盛田さんって、木津さんのことをそんなにも信頼していたんですね。おかげでふたりが身も心も距離を縮め、関係を深めていく姿を見守っている気分になれました。
濃い本だったな……と思ってよく見てみたら300ページを超えていました。長さを感じさせない、私にとってはあらゆる未体験の萌がぎゅっと詰まった濃厚なお話でした。
<オススメ>
・呪われた祓い屋×ガチムチ刑事。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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