ボスと野獣 /さちも 【漫画感想】
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<登場人物>
(攻)アーサー…組織のボス。30代くらい。
(受)レオナルド…レオ。元奴隷の男娼。20歳そこそこくらい。
<あらすじ>
奴隷として売られ、男娼を仕事にして生きてきたレオ。見てはいけない現場を目撃してしまったために殺されかけ、雪の中に捨てられます。偶然通りかかった組織のボスに拾われ面倒を見てもらいますが、男娼として働く必要のなくなったレオは自分の存在意義が見い出せません。
<感想>
ダークでシリアスな設定ですが、レオや組織のお仲間さん方が明るい性格なおかげか空気は重くならず、純粋で美しい恋愛物語を楽しめました。奴隷として生きてきたレオの過去は凄惨で、それをあっけらかんと受け入れている彼の明るさが救いです。悲観したところでどうにもならないと知っている、賢い人なのだと思います。
死にかけていたレオを保護してくれた、組織で「ボス」と呼ばれている男もいかにも訳有りげ。しかしボスについては何を語ってもネタバレになってしまうのであまり詳しく書けません。美しい見た目で組織のみんなからも慕われているのに、レオにはいつも寂しそうに見えているボス。ボスとレオには最初から特別な近さが感じられて、もしや生き別れの身内かと私は思ったもののそんな安易な関係ではなく。レオが少しずつ踏み込み、明らかにいくボスの心情にしんみりしてしまいました。誰かボスを抱きしめてあげてください。
それからこれは重大なネタバレになるので苦手な方はここから先はどうか見ないでください。しかしこれを語らないと感想どころではないのです。
終盤でついにボスとレオの心が通い合ったとき、まさかのリバに突入でした。めちゃくちゃびっくりしましたが、これが刺しつ刺されつな感じでとてもロマンチック。全く別の場所で生きてきたふたりが「一緒」なのを確かめ合っている雰囲気で、けっこう激しいのになんだか微笑ましい気持ちになりました。
ようやく支え合える相手が見つかったボス。これからも苦労はあるかと思われますが、どうかレオと仲良く幸せを実感しながら生きていってほしいです。
<オススメ>
・ボスと野獣の恋物語。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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