<登場人物>
(攻)戌井(いぬい)…大学生。フェロモン症。オタク。
(受)辰見(たつみ)…大学生。フェロモン症。元ヤリチンのツンデレ。
<あらすじ>
喧嘩になり一人で実家に帰った辰見。辰見の顔だけでも見たい戌井が家の周りをうろついていると、通りかかった辰見の母親に声をかけられます。辰見の母と二人きりで話をした戌井は、そこで初めて辰見の家族について知ります。
<感想>
上巻に続くシリーズ4冊目でした。フェロモン症に振り回されてきた辰見の過去が切なくて切なくて。これまでのお話の中でも出てきた「好きって気持ちが目に見えて証明」されるフェロモン症。戌井が永遠の愛を証明しようとすればするほど、それが壊れる現場を目の当たりした辰見は恐怖を覚えてしまう。シリーズ2作目で、戌井が風邪でにおいがわからなくなったときの辰見の取り乱し様が思い出されます。
フェロモン症がきっかけで恋人にまで発展した辰見と戌井でしたが、ふたりの弊害となるのもフェロモン症なところに凄い話を読んでいるなぁと感じて何度も震えました。便利なだけではなく、気持ちの移り変わりがわかる分怖さを感じることもあるなんとも罪深い病です。
再会した女の子たちも言っていましたが、私も辰見って束縛とか嫌がりそうなイメージだったんです。でも辰見の信頼を勝ち取るには戌井くらい激重な愛をぶつけてくるのがちょうどよかったんだなと納得しました。そしてその後の帰り道のシーンがあまりにも感動的。さりげなく辰見から、っていうのが泣かせます。
「おはようおやすみ編」にも萌がいっぱい詰まっていました。辰見の寝起き姿がお母さんにそっくりなところや、ふたりが自然と遠い将来の話をしているあたりに感動と萌が押し寄せてきて大変です。最後の描き下ろしではまさかのナッつんコスリバイバル。以前のコスプレシーンを見直したらもとの設定に本当にパールが付いててびっくりでした。辰見がナッつんに似てるっていうくだりが大好きなのでめちゃくちゃ嬉しかったです。
<オススメ>
・シリーズ4作目。
<関連作品>
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