ゆうちゃん /蜂煮 【漫画感想】

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<登場人物>

(攻)相澤ゆう(あいざわ ゆう)…高校生。陰キャ。肉厚眼鏡。天然パーマ。

(受)早川翔(はやかわ かける)…高校生。陽キャ。成績優秀容姿端麗。

 

<あらすじ>

 陰キャのゆうと陽キャのかけるは、幼なじみだったもののスクールカーストにより関係は断絶。しかし高校入学を機にかけるがゆうにやたら話しかけてくるように。陽キャが嫌いなゆうは必死に避けますが、かけるの猛追は激しくふたりは付き合うことになります。

 

<感想>

 タイトルにもなっている「ゆうちゃん」ですが、表紙イラストのゆうちゃんはかけるの瞳に映る姿のみ。ものすごい眼力でこちらを見ているかのようなかける、でもその目に映っているのはゆうちゃんだけなのが萌えます。

 幼いころはふたりだけの世界で仲良くしていたのに、「陽キャ」と「陰キャ」にカテゴライズされてしまったが最後、一緒にいることすら許されない空気。現実でも多くの人が直面する事象なのではないでしょうか。かけるはいつでもキラキラ、そしてゆうちゃんがちゃんと気持ち悪いキャラに振り切っているのがすごく良いです。

 根暗陰キャ人生の私にとってはゆうちゃんの陽キャに対する偏見にものすごく共感しました。ぐいぐいくるかけるに、「これだから陽キャは!」と頭を抱えるゆうちゃんに何度爆笑したことか。でもかけるだって長い間一生懸命に考えて、強くなって決心しての行動だったわけで。青春ですね。

 基本的にはぶっ飛んだギャグに笑わされているのに、ぐっと胸に迫る瞬間が何度かあり、ゆうちゃんの涙にはつられてこちらまで泣きそうになりました。肉厚眼鏡を外せば綺麗な顔立ちをしているゆうちゃん、泣き顔が美しくて惚れます。良い攻でした。

 描き下ろしでの「ユウカケ」「世界の謎」のインパクトが強すぎてもうずっと頭から離れません。なんというワードセンス。周りが何と言おうとふたりが幸せならそれがいいのです。ギャグ漫画だと思ってほとんど笑っていたのに、信じられないくらいいい話を読んだ気分になれました。

 

<オススメ>

・陰キャ×陽キャ。

 

<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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