狐がひとりじめ―眷愛隷属― 夜光花(著)/笠井あゆみ(イラスト) 【小説感想】

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<登場人物>

(攻)弐式有生(にしき ゆうせい)…討魔師。本家の次男。眷属は白狐。25歳。

(受)山科慶次(やましな けいじ)…討魔師。眷属は子狸。顔は可愛いが短気。21歳。

 

<あらすじ>

 肉体のアップデートが完了し、少し先の未来がわかるようになった有生。そんな有生から「浮気される予感がする」と言われた慶次は笑い飛ばそうとしますが、子狸からも肯定されてしまい不安が過ぎります。

 

<感想>

 眷愛隷属シリーズ9冊目でした。アップデートした有生とモテ期に入った慶次が互いに影響し合っていて本当におもしろいです。今回は瑞人と勝利の二大当て馬(?)も活躍していて、どこから読んでも楽しい一冊でした。

 また強くなった有生に焦りを感じる慶次に対し、有生のかける言葉が一々正論で読んでいるこちらにまでグサグサきます。子狸様のフォローもまた的確で。普段の自分の在り様にも目を向けさせてくれる、ありがたいお話だなぁと毎度実感しています。

 瑞人に関してはやることなすことすべてが理解不能な印象でしたが、お話が進んだところでやはり無茶苦茶なのは変わらず。ただ龍樹への仕打ちについては、龍樹が過去にしてきたことがわかってくると因果応報というか、然るべき凶行だったのかも?くらいには思えてきました。あと瑞人に将来の明確な目標があったのも意外でした。ほんのちょっとでいいので、彼の人間らしい、良い所を探すのに必死です。

 船上の修羅場も大変楽しいシーンでした。有生の怒りっぷりに八咫烏さんまで真面目に有生を説得し出す始末。眷属相手にも一切怯まない有生はやはり無敵なのでは、と思わせておいて、慶次が止めればどうにかなってしまう構図にニヤニヤが止まりません。

 それから今回も激しくかわいい表紙イラスト。かわいい眷属さんがいっぱいな上、慶次に降りかかるハートの矢を一本残らず防いでいる有生……余裕そうに見えますが実はけっこう大変なのかも、なんてこと考えつつ本編を読み終わってからもじっくり眺め回しています。

 

<オススメ>

・シリーズ9冊目。

 

<関連作品>

・電子書籍(※12月26日配信開始予定。)

ブックライブ/
Renta!/
コミックシーモア/
BOOK☆WALKER

 
・シリーズ
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