MADK 1 /硯遼 【漫画感想】
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<登場人物>
(攻)(受)マコト…高校生。自分の異常性癖に苦しんでいる。
(受)J…魔界の大公爵。
(攻)フィヨルド・ハーモット…数多の魔界の公爵をパトロンにもつディーヴァ。
堕天娼(だてんしょう)…D。悪魔相手の娼館を経営している。
<あらすじ>
歪んだ性癖故に周囲から異常者と責められ、苦しんでいる高校生のマコト。半信半疑で悪魔を呼び出す術を試してみたところ、魔界の大公爵・Jが現れます。
Jによって自分の性癖を満たしてもらったマコトは、契約により魔界に連れて行かれます。生まれ変わったマコトは魔界で立派な悪魔になるため、新しい人生を歩み始めます。
<感想>
私自身はカニバリズムやグロテスクな表現に耐性がないのですが、かなりお気に入りの作品になりました。悪魔の本ですが神本棚に保管いたします。
私はドラマや報道でその手の表現があるだけで具合が悪くなってしまうくらいに、グロテスクなものは苦手です。それでも、そういうものへの愛や興奮を覚える性癖の持ち主が、周囲の理解を得られずに苦しんでいたところをそれを認めてくれる相手に出会って救われる、という展開は大好きでして。この『MADK』も正直途中で具合が悪くなってしまったので、ちょっとずつ読みました。こんなことを書いては信じてもらえないかもしれませんが、でも本当におもしろくて、久しぶりに「一生懸命漫画を読む」という体験をさせてもらいました。
グロが好き、耐性がある、という方にはいっそ物足りないのではないかと思えるくらいすべてが美しく描かれていると思います。そこに、これまで自分の性癖を普通ではないと認識して隠してきたのに無理矢理暴かれ、異常者扱いされてきたマコトがJによって解放されていく様子が重なって感動すら覚えました。
Jのモツを食べさせてもらった上に喉プレイまで経験したマコトは、Jとの契約により魔界に転生。マコトが立派な悪魔になるための新しい人生が始まります。
マコトの魔界生活ははじめから衝撃シーンの連続で、中でも私にとって最もインパクトが強かったのは、Jの策略によりマコトがフィヨルドに初めてを奪われてしまったシーンでした。
首を体からちぎられたマコトは、頭だけをJに抱かれながら自分の体がフィヨルドに犯されるのを眺めることに。この状態だけでもすごいのに、フィヨルドの体がまた凄まじい……先生の担当さんは「こんな長いち○この修正初めてです」とおっしゃったそうです。
魔界では、マコトがまだまともだったと思えるほどのおぞましい光景が日常です。そんな中に突然放り込まれたマコトは、Jに対して癇癪を起こしたり、自分の処女を奪ったフィヨルドに慰められて泣いてしまったりと感情的になることも。しかし、その直後には冷静にJと言葉を交わす姿に将来の大出世を予感させます。
性癖を除けば素直で優しくていい子に見えるマコトが、魔界に来てから時折見せる不敵な笑みにゾクゾクしました。悪魔達の上下関係は「言葉の巧みさ」が重要な鍵になるらしく、新入りのマコトがこれからどうのし上がっていくのか、今後が楽しみで仕方ありません。
<オススメ>
・美しいエログロ。
・魔界に転生した高校生が悪魔としてのし上がるまで。
地雷注意:カニバリズム、首がとれる、無理矢理(フィヨルド×マコト)、など。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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