<登場人物>
(攻)夜久乃聡士(やくの そうし)…居酒屋店長。元不良。38歳。
(受)葛城翔太(かつらぎ しょうた)…大学生。不良時代の聡士に憧れている。
<あらすじ>
幼い頃近所に住んでいた伝説の不良・聡士に憧れているお坊ちゃまの翔太。大学生になり夜遊びデビューしようと意気込んでいたところ、母親から居酒屋のバイトを紹介されます。夜遊びしながらお金も稼げて一石二鳥、と喜んだ翔太でしたが、バイトすることになったのは憧れの人・聡士が店長の居酒屋。そこでの聡士の姿に幻滅した翔太は、聡士を昔の不良に戻そうと奮闘します。
<感想>
すっごくおもしろかったです。最近疲れてきてたので、ちょうどいい元気をいただけました。ありがとうございます。
元ヤン攻と攻に憧れるヤンキー受の組み合わせ自体は王道な気がしますが、聡士が時折チラつかせてくる不良時代が本当にかっこいいのと、実はお坊ちゃんの翔太が意外な方向にかわいいのとでとても楽しかったです。
翔太が小さい頃に伝説の不良(ワル)として名を馳せた聡士は、現在はすっかりしょぼくれたオッサンに。居酒屋店長としての姿に翔太はがっかりです。そして体を張って聡士にかつての気持ちを思い出させようとしたところ、本当に聡士を本気にさせてしまいます。
翔太は不幸にも(?)お金持ちの家に生まれ、名門私立校に通ってきた優秀な子です。それが不良の聡士に憧れ続け、聡士のオンナにしてもらおうと頑張るものの、どうしてもにじみ出てしまう育ちの良さ。アホの子と見せかけて頭のよさも垣間見えるのが絶妙です。ただのなんちゃってヤンキーにはとどまらない翔太がもうとてもかわいい……これは聡士が落ちるのも納得です。
一方の聡士も、これがびっくりするくらい本当にかっこいいんです。すっかり丸くなったオッサンからの、本気を見せたときのギャップにやられました。大人はずるいです。
後半で翔太の脇の甘さが少しかわいそうな事態を招いてしまいますが、聡士の怖い顔が見られたので私は満足です。
肌色シーンもなかなかに色っぽかったです。優秀なボンボン故に頭でっかちになりがちな翔太、はじめは聡士のあまりの迫力に泣き出してしまいました。けれども、律儀で物覚えのいい彼はベッドでの成長も早かった。いやもうずっとかわいかったです。青姦後にふたりが泊まった民宿の浴衣が妙にインパクトがあり忘れられません。
描き下ろしは、アキラがお兄さんと一緒に店に謝罪に訪れます。そこで明らかになるアキラのちょっとした真実。翔太の純粋さが罪深いです。カバー下では聡士のスーツ姿が拝めました。
<オススメ要素>
・元伝説の不良×攻に憧れていたお坊ちゃんヤンキー。
※紙本の帯に全プレ情報がありました。
<応募者全員プレゼント>
『B.Pilzコミックス創刊フェア 描き下ろし小冊子』
①対象作品の帯の応募券2枚を封入ハガキに貼る。
②200円分の切手
①と②を封筒に入れて応募できます。
応募締切 2018年10月13日(土)消印有効
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