『デリヘルチェンジ』（表題作）
＜登場人物＞
（攻）高瀬真斗（たかせ まさと）…社畜ＤＴ。モサ男眼鏡。
（受）伊勢ミキト（いせ みきと）…デリヘルのスタッフ。
＜あらすじ＞
社畜生活に疲れ果て、人生初のデリヘルを利用した真斗。胡散臭いチラシを見て女の子を指名したはずが、真斗のマンションにやってきたのは何の手違いか金髪のチャラい男。しかも手錠を持ち出したその男は真斗を拘束、いきなりハードプレイに持ち込もうとします。
＜感想＞
女の子を呼んだはずの真斗の部屋にいきなり押しかけてきたミキト。ノリノリで真斗の上に乗っかってくる姿とは裏腹に、時折真斗との過去をにおわせてくるときの表情は切なげに見えます。
ミキトと真斗は過去にいろいろこじらせ、離れ離れになってしまったようでした。そんな中での偶然の再会、これは運命なのかと思いきや……いろいろ暗躍していたミキトの双子の妹・クミがおもしろすぎました。彼女のターンは何度見ても笑いが止まりません。まあ、昔のこととはいえ大切な人たちがこんなことになっていたら放ってはおけないですよね（手段がなんかこう、あれですが）。
こじらせた者同士遠回りしてしまったものの、本当はかっこいい真斗と、今も昔も真斗にベタ惚れなミキト、これからは楽しく暮らしていってくれそうでよかったです。ミキトの元カレ（？）さんも意外といい人だったので、カバー下が少しかわいそうなのについ笑ってしまいました。
『執事教育』
＜登場人物＞
（攻）エスモンド…伯爵付き従者兼執事。
（受）コロ…屋敷の使用人。
＜あらすじ＞
将来は執事になるため、現在は使用人としてエスモンドに教育を受けているコロ。屋敷に上がる日を前にエスモンドに部屋に呼ばれ、「躾け」を受けますが……。
＜感想＞
コロが綺麗でかわいい美青年でびっくりしました。イクヤス先生といえば受も攻もガッチリ体型がくると構えて本を開いてきたんですが、コロのような少し細めの受も素敵で大好きになりました。脱いだらほどよくむっちりしているのもたまりません。
しかも泣き顔まで美しいコロ。涙が綺麗で心を射抜かれてしまいました。途中まではかわいそうだった彼が最後は笑顔になってくれてよかったです。
短編ながらとてもお気に入りの作品になりました。伯爵の変態趣味に拍手をおくりたいです。
＜オススメ要素＞
・童貞こじらせ×初恋こじらせ。
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