運命論者の恋愛マニュアル /イクヤス 【漫画感想】
記事内に広告が含まれています。
<登場人物>
(攻)瀬川(せがわ)…会社員。尻フェチ。
(受)花宮(はなみや)…会社員。恋愛脳。
<あらすじ>
ちょっとしたことで運命を感じてしまう花宮は、過去の経験から自分が会社で恋愛に発展するのを防ぐため、日々フラグを折り続けています。そんな花宮のところによくご飯を作りにやってくる瀬川。彼女と別れたばかりの瀬川でしたが、花宮の「ケツなら男にもある」発言を鵜呑みにし花宮に手を出してきます。
<感想>
イクヤス先生が「過去一番、個性的な受かも」とおっしゃる通り、おそらくどんな枠にも収まらないであろう花宮。かといってキャラがブレたりは一切していないと思うのです。不思議でおもしろくてけっこうチョロいところもある花宮から目が離せませんでした。瀬川も最初はこんな気持ちだったのかもしれません(違う)。
出会いが悲惨だったために、互いを恋愛対象から外している(と思っている)ふたり。どう考えても相性最高で、恋人ではない方が不自然なくらいなのに……出会いって大事ですね。そんな状態の大人がどうやって発展するのかと思ったら、ほんのちょっとしたことがきっかけになっていく感じがなんかよかったです。当人たちにとっては大事件だとは思いますが、そうやって自分の状況に気付いて慌てふためく大人ってかわいいです。
運命に一番こだわっていた花宮が、自分でも気づいていなかったフラグを折り続けていた理由や、回収したフラグをなかったことにしてでも選びたい相手が本命、となるあたりすごく巧いこと考えられたお話だと感じました。これはうまく説明できないのがもどかしいです。説明は難しいけれど、本編を読めばすんなりおわかりいただけると思います。ぜひ読んでみてください。
それから会社の女の子たちや竹岡さんが皆さん個性的で楽しかったです。しかも描き下ろしによれば、少なくとも二人は同志の予感。いつか本当に花宮から相談してみてほしいです。
<オススメ>
・デリカシーのない尻フェチ×運命フラグを折り続ける恋愛脳。
コメント