<登場人物>
(攻)近道直純(こんどう なおずみ)…ちかみち。鵜飼の高校の同級生。
(受)鵜飼裕太(うかい ゆうた)…探偵。25歳。
<あらすじ>
鵜飼がひとりで営んでいる探偵事務所は、小さな依頼も全力でこなす地域密着型。ある日隣にも探偵事務所が開業し、なんの嫌がらせかと思いきや、相手は高校の同級生・近道でした。
出ていってほしいという鵜飼に対し、近道はさりげなくはぐらかしては鵜飼の依頼を手伝い、鵜飼のそばに居座り続けます。
<感想>
「ちかみち」と「うかい」というネーミングセンスに惚れました。他にもそこかしこにツボに入る萌が散りばめられていて、何度も「なんかいいシーンだな……」と立ち止まってしまいました。
攻の近道は余裕があるように見せかけてなかなかに重い愛を抱えていて、たまに見せる表情からはヤンデレの香りがします。1話の最後なんかは本当にドキドキしました。この感じのヤンデレ好きなんです。
鵜飼の方はわかりやすいトラウマがあるとはいえ、根が明るくて表情もくるくる変わります。すごくかわいい。そんな鵜飼に影を落とすことになった近道は自分が許せないのかもしれませんが、救われたのはむしろ近道の方だったように思えました。
鵜飼の探偵業はどれも地域密着型の小さな依頼とはいえ、どれも当人達にとっては大変そうなことばかり。ですが鵜飼と近道のおかげで解決したあとは、誰もが日常を取り戻して良い方向に進んでいるのがわかり、そのさりげない描写にジーンとします。
そして最後の描き下ろしがこれまたとってもよかったです。SIDE鵜飼、SIDE近道の2編収録されていて、本編後のそれぞれの心境が描かれています。ここで見せた近道の本音が……!萌が滾って涙が出そうでした。鵜飼の「毎夜秘密の交換をする」って素敵過ぎます。それから、鵜飼に「寝ねーの?」と聞かれた近道の返事。セリフやモノローグのどれをとっても額縁に入れて飾りたくなるほど、綺麗な言葉ばかりでした。
カバー下では、本編でも活躍していた花籠くんのターン。私は当て馬でもスピンオフでも大歓迎です。個人的には高校生探偵編とか見てみたいです。
<オススメ要素>
・ヤンデレっぽいムッツリ×明るいツンデレムッツリ。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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ひかりTVブック/
コミックシーモア/
eBookJapan/
BOOK☆WALKER
・CD
アニメ系CD ドラマCD 密室の密かな星 / 雨隠ギド
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