おれが殺す愛しい半魔へ かわい恋(著)/みずかねりょう(イラスト) 【小説感想】

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<登場人物>

(攻)エンデ…魔人マレディクス。白銀の長髪、赤い瞳。

(受)リヒト…神官見習い。魔物に強い恨みを持つ。18歳。

 

<あらすじ>

 幼い頃に家族が魔物の犠牲になり、すべての魔物を倒すため神官を目指したリヒト。神官見習いとして神殿で白魔術を学んでいましたが、魔物を討伐するのには白魔術は効率が悪いことに気づきます。限界を感じたリヒトは、森に住む半人半魔のマレディクスを訪問。神殿では禁忌とされている黒魔術を教えてほしいと頼み込みます。

 

<感想>

 おもしろかったです! 魔物退治に情熱を燃やす神官見習いリヒトと、冷淡なようで実は可愛い一面も持つ美貌の魔人エンデ。幼いリヒトと出会ったエンデは家族の仇マレディクスだったため、悲しい因縁を持つふたりが距離を縮めていく様子から目が離せませんでした。

 子供の頃の衝撃的な経験から、すべての魔物を憎んでいるリヒト。それでも半魔のエンデに教えを請う姿に本気と覚悟を感じます。しかも最初はあんなに喧嘩腰だったのに、エンデの本質を知っていくにつれ憎悪が揺らぎ恋愛感情に変わっていく。真実を知ってエンデへの想いに確信を持ったリヒトは清々しいほどに男らしく、とても成長していて感激でした。

 半人半魔のエンデも、まずそのお姿がかっこいい。美しい筋肉に文様付きなのがたまらないです。みずかねりょう先生のイラストでもたっぷり拝めて嬉しいです。

 一見すると美しすぎて怖い印象のエンデですが、長い間家族だけで暮らしてきただけあって中身はとても純粋。リヒトと心を通わせてからの気持ちダダ漏れな様子がもう可愛くて可愛くて。並外れて強くて人や魔物からも恐れられている半魔が一人の人間に想いを寄せている事実だけでごはんが進みます。

 主役以外にも魅力的なキャラクターがたくさんいらっしゃって、中でもほんの少し登場していた火とかげさんに心奪われてしまいました。普段はおとなしくてお湯を沸かしてくれる魔物……私も一緒に暮らしてみたいです。怒らせたくはないのですが、かっこよく炎を吐いて攻撃するところも見てみたくなりました。

 

<オススメ>

・美貌の半魔×神官見習い。

 

<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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