しつけのなってないコには /沖奈じじこ 【漫画感想】
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全部で4つの作品が収録されています。それぞれに描き下ろしがあり、カバー下は表題作で2Pありました。
出版社あらすじに「バラエティ豊か」とある通り、作品によって受ける印象がそれぞれ全く違いました。どれもさらりと読めることは共通していますが、お話による絵の雰囲気もふり幅が広くてびっくりしました。
『しつけのなってないコには』(表題作)
<登場人物>
(攻)菅啓次(すが けいじ)…ハイブランドのデザイナー。
(受)逸生(いつき)…トップを夢見るモデル。
<あらすじ>
トップを夢見てモデル業界に飛び込んだものの、鳴かず飛ばずだった逸生。デザイナー・菅の目に止まり、憧れのハイブランドでの仕事が舞い込みます。
撮影当日、自ら逸生のフィッテングをすると言い出した菅。逸生に用意されていたのは、エッチな下着とおもちゃでした。
<感想>
突然舞い込んだチャンスをものにしようとはりきっていた逸生。しかし当日は菅によってローターを仕込まれた上に貞操帯を穿かされての撮影となります。
これが本当に功を奏したようで、逸生は色気のある表情を引き出され仕事は大絶賛。菅にも気に入られ、撮影後すぐに絡みへとなだれこんでいました。我慢しすぎた逸生、ここでドライが見られるとは驚きました。
後半は、トップモデルになった逸生が身に覚えのないことでスキャンダルに。仕事にも影響が出るほどでしたが、菅のおかげで(?)どうにか解決。その後の肌色シーンが大変盛り上がっておいででした。モデルなだけあって綺麗な身体をしている逸生と、どこまでも真剣な変態の菅、いい組み合わせでした。
『あの子はフールボーイ』
<登場人物>
NAO…スーパーイケメンモデル。オネエ口調。
松岡隼(まつおか しゅん)…メイク。
<あらすじ>
新進気鋭のメンズモデルとして世間で人気のNAOは、素はオネエ口調で撮影現場ではマスコット的存在です。そんな場にメイク担当として現れた隼があまりにも好みの顔をしていたため、NAOは絶対に落とすと決意。しかしNAOの美貌を駆使してのモーションにもかかわらず、隼は全く落ちる様子を見せません。
<感想>
表題作に少し登場していたスーパーモデル・NAOのお話でした。世間ではすごくかっこいいと評判のNAOの素はオネエ口調でかわいいナルシスト、好みの隼を落とそうと奔走する姿に笑いが止まりません。
ふたりの間にはいろいろ思い違いがあってのドタバタなんですが、NAOの変顔のインパクトが強すぎてなかなかストーリーが頭に入ってきませんでした。写真のNAOが本当にかっこいいだけにギャップがすごかったです。
『スイート・ラブアフェア』
<登場人物>
(攻)伊達敦生(だて あつき)…大学4年。諒平の今カレ。
(受)諒平(りょうへい)…自分のデザイン事務所をかまえている。28歳。
右京しずく(うきょう しずく)…大手広告代理店勤務。諒平の元カレ。31歳。
<あらすじ>
苦節4年の片想いを実らせ、1年前に諒平と恋人になった敦生。大学4年になった敦生はインターンとして諒平の事務所に通い、仕事を手伝っています。
そこへクライアントとしてやってきたのは、諒平の元カレの右京。スペックの高い右京の挑発に、敦生は対抗心を燃やします。
<感想>
一目惚れからの4年に渡る片想いの末にようやく諒平と恋人になれたらしい敦生。年上のきれいなお兄さんに夢中になっている様子がこれぞ年下攻という感じでかわいいです。
諒平の元カレ・右京(年上・高スペック・高学歴)が現れたことで何かと焦りを見せはじめる敦生。仕事をがんばったり諒平のためにお弁当を作ったりと健気です。
そんな敦生の姿を見て楽しんでいる諒平がまた……大人の余裕ですね。敦生がエスコートできる日はまだまだ遠そうです。
『蜂と椿』
<登場人物>
(攻)蜂谷(はちや)…組の下っ端。
(受)椿(つばき)…組頭。蜂谷を拾った。
<あらすじ>
チンピラだった蜂谷は椿に拾われ、組の下っ端として運転手をしています。バイトの名目で蜂谷は椿を抱いていますが、椿に結婚の噂があることを知り……。
<感想>
忠犬・ハチ谷は組の下っ端として椿に付き従っていますが、バイトとして椿を抱きつつ、気持ちも椿に向いているようです。椿の結婚の噂を耳にし距離を置こうとした蜂谷に対し、「奪ってやるってくらいの度胸見せてみろや」と挑発する椿は男前。かっこいいです。
さらには絡みシーンでの椿がすごーく色っぽい……蜂谷の表情に気づき手を伸ばしたときの表情に萌え滾りました。
<オススメ要素>
・バラエティ豊か、さらりと読める短編集。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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