恋するインテリジェンス /丹下道 【漫画感想】

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 巻を増すごとに壮大になってきている官僚シリーズ、ペーパーワークス集の発売に向けて今さらですが1巻を読み直してみました。



『恋するインテリジェンス』(表題作)

<登場人物>

 (攻)針生篤(はりゆう あつし)…外務省第118期主任分析官。34歳。

 (受)戸堂眞御(とどう まお)…外務省第118期室長補佐。34歳。


<あらすじ>

 N国外務省では諜報活動も行っており、二人一組のバディを組んで色仕掛け任務の特訓をしています。
 主任分析官の針生と同期の戸堂はバディではありますが、初めての実習で針生が暴走してしまい、以来10年間ふたりは一緒に特訓をしていません。


<感想>

 初めて読んだときはN国外務省のシステムとか誰と誰が同期で~のあたりの箇所はぼんやりとしか意識していなかったんですが、今になって改めて見てみると1巻からいっさいの矛盾やブレがないように見えます。武笠を異様に意識している深津の初々しさだったり、針生と武笠の考えることが似ていたり。読み返すたびに新しい発見ができそうでわくわくしました。

 描き下ろしの「シークレットラブレター」で、いつもはクールな麗人の戸堂補佐の心のうちがなかなか激しいことになっていて新鮮でした。外面はツンツンしている戸堂補佐、本当は針生のことが最初から大好きなんですよね。細かいところまで文字を追うだけでも笑いが止まらないです。



『数式は鷹に恋をする』

<登場人物>

 (攻)土門統英(どもん のりひで)…財務省主計局課長補佐。29歳。

 (受)志山円(しやま まどか)…財務省開発局課長補佐。29歳。


 志山頼久(しやま よりひさ)…円パパ。経済産業省事務次官。53歳。


<あらすじ>

 財務省開発局課長補佐の円は、わざわざ仕事中に会いにくる同期の土門のことが八方美人で嫌いです。しかし、仕事上どうしても直接話したい大臣へのツテを探していたところで、土門が今夜会う予定があると言い出します。


<感想>

 個人的にいつも一番楽しみにしている財務省編。美人の円が以外と初心で、頭ではいろいろ難しく考えながらも結論自体はスパンと出してしまうところにいつも笑ってしまいます。

 そういえば裏の首領と呼ばれているらしい土門のお父さんってまだ見たことがないような?(私が忘れているだけだったらすみません) 土門のバックにもすごい人達がひしめいている気配がします。

 そしてまだまだ始まりでしかない土門と円パパの対決。カバー下が楽しすぎて何度も見てしまいます。



『そんなあなたが好きだから』

<登場人物>

 (攻)松菱桐次(まつびし とうじ)…社長。イケメン。ノンケ。

 (受)世古(せこ)…大人しそうな外見に反して中身は逆。


<あらすじ>

 大人しそうな外見をしているために偉そうな態度の男が寄ってくる世古。世古はそういったタイプが好みではないため、彼氏ができても長続きしません。
 そんなとき、友人の宇田の紹介でノンケのイケメン社長の桐次と会うことに。桐次はどこにも欠点が見当たらないのにふられてばかりだということを疑問に思いつつ、世古はゆっくりと距離を縮めようとしますが……。


<感想>

 雑誌に掲載されたのはこちらの作品が最初のようです。官僚シリーズとはまた異なる雰囲気で、でも味のあるお話でそういえばこれも好きだったな、としみじみしました。

 見た感じは完璧の桐次、けれども優柔不断+αな中身のせいでふられてばかり。同じく見た目と中身とのギャップのおかげで付き合ってもすぐに分かれてしまう世古とは、分かり合える上に相性もバッチリです。

 あとは「うーちゃん」呼びがものすごくツボでした。宇田さんって苦労人な気がします。



<オススメ要素>

・官僚シリーズ1作目。
・外務省編、財務省編、+貴重な読みきりも。



<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

BookLive!/
Renta!/
ひかりTVブック/
コミックシーモア/
eBookJapan/
BOOK☆WALKER


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・CD


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