恋するインテリジェンス 2 /丹下道 【漫画感想】

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 官僚シリーズ2作目、カバー下には本編での登場はなかった財務省編・円パパのお話「果たし状 1枚目」が収録されています。



『恋するインテリジェンス class:rookie 001』

<登場人物>

 (攻)武笠亮吾(たけがさ りょうご)…外務省第128期官。世界的財閥の御曹司。24歳。

 (受)深津秀一(ふかつ しゅういち)…外務省第128期官。同期一の美人。24歳。


<あらすじ>

 N国外務省、第128期官の武笠はバディの発表という一大イベントを迎えます。そこで相手に決まったのは、同期一の美人とされる深津。深津にその場でキツい言葉を浴びさせられた武笠は、ギスギスした空気のまま合同実習に挑みます。


<感想>

 バディが決まる、ということは入省2年目だと思われる第128期の皆様。その美人な見た目ゆえに遊び人だと思われている深津と、針生の部下で超御曹司の武笠、そういえばこのふたりって最初はこんなにギスギスしてたんですね。

 再読して気がついたのは、バディが発表されている画面で武笠と深津以外のメンバーの名前もあったこと。1巻の感想でも書きましたが、こういうところに一切の矛盾がないのが本当にすごいです。

 そして何度見ても爆笑してしまうのが、コズミックグランドソンのロケットランチャー。毎回深津の体が心配になります。



『恋するインテリジェンス operation 001』

<登場人物>

 (攻)針生篤(はりゆう あつし)…外務省第118期主任分析官。34歳。

 (受)戸堂眞御(とどう まお)…外務省第118期室長補佐。34歳。


<あらすじ>

 内調からの急遽の依頼で任務にあたることになった外務省の特殊情報統括組織。戸堂の指揮のもと分析官たちがS国王子主催のパーティに潜入しますが、途中思わぬ事態により針生に危険が迫ります。針生を助けるため、戸堂は自ら色仕掛けに挑みます。


<感想>

 そういえば2巻にして初めての本格的な任務のシーン、緊迫感があってドキドキしました。なかなかに複雑な印象ですが、だからこそ諜報活動っぽくて説得力があります。

 そして眞御ちゃんの色仕掛け作戦。なるほどこういう風に使うのですね……ととても真面目な気持ちで読んでしまいました。そしてその後の針生の鼻血で我に返りました。針生にここまでされても、モスクワのブローカーのことを気にしている眞御ちゃんがかわいい。確かに地味ながら話題にのぼっていたような気がします。

 それから楚和課長の名前が出ていたのにはびっくりしました。もうすごいとしかいいようがありません。



『愛と狂気のラボラトリー』

<登場人物>

 (攻)岩倉圭佑(いわくら けいすけ)…厚生労働省麻薬取締部。27歳。

 (受)奥名治広(おくな ちひろ)…厚生労働省国立医薬部衛生研究所副主幹。28歳。


<あらすじ>

 奥名の働く国立研究所に、研修として麻取のメンバーたちがやってきます。その中には奥名の高校からの後輩・岩倉がおり、過去に岩倉にふられたことのある奥名は複雑な気持ちです。


<感想>

 厚生労働省が舞台のこちら。同じくN国の機関ですが、他の省との関わりはまだなさそうです。

 6巻の人物相関表によれば、少なくとも50代らしい神子主幹。神子さんもかなりの強烈キャラでしたが、彼が集めたという神子ハーレ部にもまた濃い人達がひしめいていそうな予感がします。

 中心となるのは高校からの先輩後輩である奥名と岩倉。しかし同時進行で進んでいるらしい麻取と研究所の先輩方や神子さんのことが気になって隅から隅まで目が離せません。個人的には小林さんと佐合さんがすごく気になっています。パイテックス……恐ろしい薬です。



<オススメ要素>

・官僚シリーズ2作目。
・外務省、厚生労働省編。



<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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