<登場人物>
(攻)透流(とおる)…川の神様。
(受)雪也(ゆきや)…生まれてすぐに透流神社に捨てられた。175cm。19歳。
<あらすじ>
一級河川・透流川を御神体とする透流神社は縁切りが有名で、様々な人がやってきます。そこへ捨てられていた赤子は、神様の透流に発見され、雪也と名付けられ大切に育てられてきました。
透流は雪也をかわいがり雪也も喜んで透流の世話をしていましたが、雪也が成長すると突然人の世界へ行くように言われてしまいます。
<感想>
生まれてすぐに雪の積もる神社に捨てられてしまった雪也。そこが縁切神社というのがかなり切ないのですが、良縁も結んでくれる美しい神様が拾ってくれます(さすが一級河川)。川の神様・透流様と眷属たちに育てられた雪也は、純粋で一途な「箱入り息子」に成長していました。
透流様もはやくから雪也には手を出していて、ふたりは気づけば当たり前に恋人として過ごしているように見えます。ですが、この神社で人間なのは雪也だけ。透流様は雪也に人の世界で暮らすかどうかを自身で選ばせるため、雪也を人の世界へ追いやってしまいました。
かわいい眷属さんたちもよく苦言を呈していますが、透流様は雪也に対して説明が足りません。そのせいで、雪也からしてみれば突然神社を追い出されたも同然の事態に……。しかし、その後人の世界で暮らし始めた雪也が恋心と嫉妬と独占欲を募らせていく姿はかなりかわいかったです。
まずは1年、と宣言したのは透流様だったのに、ちょくちょく雪也のところにやってきてしまう神様に萌がとまりません。周囲からは透流様が雪也にご執心なのは丸分かりなのに、当人同士にはイマイチ伝わっていないのが微笑ましいです。
端整な顔、と表現される雪也が子どものように透流への独占欲を露わにする様子は何度見てもたまらなく萌えます。最初から両思いだったとは思いますが、雪也の粘りが功を奏し、壮大なハッピーエンドを迎えていました。
作中にちょこちょこ登場する眷属さんたちも個性的で楽しかったです。中でも狐に囲まれて暖を取るシーンがどれも本当にあったかそうで羨ましい……読むたび、触ってみたい欲求が抑えられなくなってしまいます。
<オススメ要素>
・育ての神様×箱入り息子。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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